【group BJホストセミナーシリーズvol.1】ヒモ男『せなもぶ』が人気TikToker×ホストとして成功するまで

6名の1億円プレイヤーを輩出した『group BJ』の、ホストセミナーが開催されました。

ホストセミナーとは、BJで活躍する売れっ子ホストが、成功のためにどのような活動をしているのか、自らの体験とメソッドを語るというものです。

group BJホストセミナー1日目は、歌舞伎町で一番の再生数・いいね数を集める有名TikToker『せなもぶ』さん。『BIDAN』のNo.1ホストであり、この10月に売上1億円を突破した超人気プレイヤーです。

TikTokではイケクズキャラで売っている『せなもぶ』さんですが、ホストとして成功した背景には、TikTok・SNSを使った死に物狂いの努力と広告戦略があったとのこと。

今回のセミナーでは、ホスト『せなもぶ』さんの生い立ち~ホストとしての成功・失敗談や、人気TikTokerとしてブレイクするまでの裏側が語られました。

『せなもぶ』の生い立ち

その人を知るには、まずは生い立ちから。

クズ男ネタで話題の『せなもぶ』さんは、実はその真逆の存在だったということが明らかに!

「ヒモ男」とは真逆!小中高は超真面目路線

「 小学校ではクラスの中心系の陽キャ。 中学校では学級委員からの生徒会長でした。成績もオール5でした」

現在は「ヒモ男」「クズっぽい」でフォロワー数6万人を獲得しています。が!実は中学時代は学級委員・生徒会長を勤め、しかも成績優秀な真面目男子だったそうです。

高校は偏差値68の超進学校に進学した超エリート…でしたが、中学時代から始まった中二病が、徐々にせなもぶ少年の精神を浸食し、陰キャの気配が漂ってきました。

有名大学在籍中にホストの世界へ

「大学時代はバスケサークル(飲みサー)に所属して、飲みには自信があって、コールもできるし、盛り上げられる。ホストとしてやっていく自信がありました」

受験に失敗したとは言うものの、進学先は名門駒沢大学!ヒモ男の気配なし!

大学時代の『せなもぶ』さんはバスケサークルに所属し、飲みサーということでお酒を飲むのも得意でした。そして、大学2~3年の頃に『group BJ』を知人から紹介され、ホストに興味を持ったとのこと。

2019年2月、大学生アルバイトとしてホストクラブの世界に足を踏み入れます。

ホスト1年目:死に物狂いの飲み営業

ホスト未経験から入店した1年目。『せなもぶ』さんは、未経験ながら、8ヶ月で1000万プレイヤーへと成長。この時は、とにかく自分が売れることだけを考えて邁進していたそうです。

そこには、大学生アルバイトだからこその焦りと必死さが見え隠れしていました。

3ヵ月以内に結果が出なければ辞める覚悟

「2019年2月に入店なんですけど、大学4年になる前の2月は就活時期。結果がほしかったので、3ヵ月以内に数字が上げられなければやめると決定して入店しました」

『せなもぶ』さんが入店した1年目は、就活時期と丸被り。人生の方向性を決める大切な1年でした。

「1-2ヶ月目は売上はほとんどなく。3ヵ月は死に物狂いで頑張って動いていました」

最初の2ヶ月は売上10万以下。最後の3カ月目は、文字通り死に物狂いの努力で追い込みをかけ、入店一年未満ナンバーワンを決めるJr.の1stを突破!

編集部注:
「Jr.(ジュニア)」とは「入店1年未満の新入店者」のこと。
「1st」や後述の「マスター」とは、1か月あたりの売上に応じて与えられるランクのことを指します。

入店8ヶ月で1000万プレイヤーに

「この頃はとにかく必死にがむしゃらな営業で、来たお客様からは1円でも単価を上げようという意識でもがいてました」

死に物狂いな攻めの営業の結果、半年でマスターを獲った『せなもぶ』さんは、入店8ヶ月目という超短期で売上1000万突破。

しかし、30分で帰るお客様相手に一気飲みしたりという「飲み営業」スタイルは、合う人には合うけど合わない人には決定的に合わないもの。

「会長とかプロデューサーには『そういう営業やめな』『ださい』『学生ノリ』などと言われていました。内心、僕はあまりにも悔しくて(中略)反論はしなかったけれど、その反骨精神で頑張り抜いて…」

新入店者として一位を出していたため、このスタイルは変える必要はないと、飲み営業を貫いたそうです。

ホスト2年目:売上もTiktokもバズらない

未経験から死に物狂いの努力で1000万の壁を突破し、「年間ナンバーに絶対乗ってやる!」と誓った2年目。

いよいよこれからだ!というところで、『せなもぶ』さんの前に大きな壁が立ちはだかります。

初No.1獲得直後にコロナ禍で営業停止に

「(2年目は)年間ナンバー乗ってやる。group BJは俺が顔になってやる。という意気込みで始めて、2月にちょうど1年目で初No.1獲って。その矢先の4月にコロナになって…」

ホストを始めてちょうど1年たった2020年2月。ついに初No.1を獲得!しかし、4月、コロナ禍による営業停止が決定しました。

1年でNo.1という結果を出し、大学を卒業してこれから本腰入れてのホストライフが始まろうというところでの突然の苦難。『せなもぶ』さんは当時を振り返り、「とても悔しかった」と語っています。

コロナ自粛中にSNS・ライブ配信・Tiktokにチャレンジ

夜の街全体が、営業停止により自粛を余儀なくされる中、『せなもぶ』さんが選んだのはライブ配信・TikTokを含むSNSの強化でした。

「 SNSは苦手だったけど。バズりたい、有名になりたいという気持ちは変わりはなかった」
「一人になれる時間が多かったので、すごく考えました」

今では有名TikTokerとして知られる『せなもぶ』さんは、実は当時はSNSが苦手。フォロワーは『group BJ』の関係者だけという弱さでした。最初は踊ってるだけの動画で全くバズらなかったとのこと。

「大きかったのは、自粛期間中にレオ会長からとにかく続けろと言われたおかげ。
最初は踊ったりしてたましたがバズらず、恥ずかしかったんですけども「とにかく続けろ」と言われて。指導いただいたからやる、と自分の中で落とし込んで、続けることができました」

続けることが出来たのは、先を読んだレオ会長からの「続けなさい」という教えがあったから。営業再開しても、考えることは動画のことばかり。結果的にこの継続によって、現在のTikToker『せなもぶ』が誕生するのです。

ヒモ男誕生まであと少し!

営業再開後も売上が伸びず悩む

「コロナのせいにしたいところだったんですけども、売れている人は売れてたという状況でした」

営業再開後、『せなもぶ』さんは伸び悩み、年間15位にすら入れず苦渋の日々が続きます。

「自分の接客スタイルやお客様の接し方が間違っていたことに気づき、変えていくことにした」
「時代とか、行ける・行けない場所も出てきて、変えなきゃいけないと思うようになりました。苦手な場所での集客も克服しようと思いました」

自分と状況を冷静に分析できることは、売れるホストには必須の才能。ここで初めて、『せなもぶ』さんは自分のやり方を変える時期だと気付き、再起を図ります。

「結果としては、月1000万売れず、年間15位にすら入れず終わって、新人の頃と何も変わってない。ずっと悔しい気持ちで終わりました」 

現在ホスト3年目:人気TikTokerとしてアイドル営業に

出典:tiktok

Tiktokブレイクによって、飲み営業からアイドル営業に転向。3年目にしてバズりまくり、人気Tiktoker『せなもぶ』として道が開けます。

九条カナメ引退をきっかけに責任感が生まれた

「僕を変えてくれた出来事があって、
九条カナメ代表取締役のプレイヤー引退と、TikTokのコラボで大バズりして、親友『星五/せいご』との別れ。この3つがありました」

ホストとしての意識を変えることになったきっかけの1つは、当時の店の人気ホスト『九条カナメ』さんのプレイヤー引退。『せなもぶ』さんにとって、想像もしない出来事だったそうです。

「『BIDAN』終わるんじゃないかって正直思ったんですけど、次は誰が店を引っ張るんだ?俺しかいない、と勝手に思うようになりました。
ここで自分が店を引っ張らなきゃいけないという責任感が初めて生まれました」

「自分がかっこよく、自分だけ売れたらいいという営業」から、「自分がお店を引っ張っていくための営業」へとシフト。さらに、札幌の店舗に移籍した親友『星五』を気持ちよく送り出すため、出来るだけ多く場内指名を得ようと奮起。これをきっかけに指名本数が伸び、指名100本を目指せるほどになったそうです。

Tiktokがバズって「せなもぶ(ヒモ男)」の知名度爆上がり!

「バズったあと、(クズの)キャラが定着して。コンテンツとしては僕は元々悪いし、バズり方もよくないので、フォロワー数は2万ほど。でも、知名度はものすごく上がりました」

TikTokの試行錯誤の末、ついに「ヒモ男」ネタがヒット。バズり続けることでヒモ男『せなもぶ』さんの知名度は、一気に全国規模へ。フォロワー数6万4千人の有名TikTokerが誕生しました。

TikTokで興味を持ってくれたファンが、お店に会いに来てくれるようになり、指名本数120本を達成。再び売上1000万を達成できるようになりました。

『せなもぶ』さんは、今回のセミナーではTikTokを営業に使おうとするBJホストのために、動画をUPの効果的な時間帯や、動画制作のポイントについても解説しています。

TikTokerせなもぶ=ホストと知らない人も

「TikTokでは自分がホストだってほとんど言ってないんです」

東京の街を歩けば「せなもぶ!」「ヒモ男!」と声をかけてくれる人も増えました。しかし、実はそのほとんどが、TikToker『せなもぶ』=ホストだと知らなかったそうです。

最近情報解禁し、コメント欄でも「実はホストだったんだ⁉」と驚くファンの投稿を見かけます。

TikTok上で自分がホストを隠していた理由は、ホストとしての戦略。実は、裏に大きなイメージ戦略があったからです。

ホスト営業におけるSNS・TikTokの重要性

「SNSとは、自分という商品を広告費ゼロで売り込める媒体」

セミナー後半では、『せなもぶ』さんがTikTokの成功をどうやってホストの営業に結び付けてきたか、その実例が紹介されました。

知名度によって効率良く指名が獲れる

「自分の知名度も増えたので普通の人たちも呼びやすくて。『ホストは怖い』というイメージというよりも、TikTokのせながホストやってる!きになる!で、めちゃめちゃ売れた」

TikTokでフォロワー6万超という知名度を獲得したことで、ホストとしての営業もプラスに。TikTokで『せなもぶ』さんに興味を持ったお客さんが来店するようになり、初回数が一気に増えました。

「初回が増えるのはもちろん、なにより自分という人間の押し売りをしなくて済むようになりました。
初回の少ない時間で『せなもぶくんだ』と言われ、こっちは自分の説明をしなくてすむ。座って『こういう人だったんだ⁉』というギャップから始まっていくという感じですね。
もともと知っててくれるのでその人に合った接客ができ、結果、効率良く、対お客様に人間と人間として接客できるため、指名をもらいやすくなります」

TikTokでバズるメリットは、初回数が増えるだけではありません。初回に来てくれたお客様に対する、営業の効率化・質の向上にも繋がっています。

クズキャラ演出×リアルのギャップ萌え戦略

「TikTokを見て来店するお客様の大半は、「見た目クズっぽいよね」「クズなんでしょ」と興味津々で見てきます。でもクズじゃないし、生徒会長だったし、ホストとして真面目に接客してるとそれだけで『こんな人だったんだ⁉』みたいな感じになってギャップ萌えしてしまう」

TikTokのクズイメージがすでに『せなもぶ』さんの戦略。ホストとして、丁寧な接客をするだけで、そのギャップ萌えでいいお客様になってくれることが多いとのこと。

TikToker『せなもぶ』にハクが付き、それによってお客様の質も向上したのです。

インスタはイメージ戦略の1つ

出典:Twitter

「(インスタに誘導することで)せなもぶに興味がある人は、必然とよく知れて、イメージがよくなるように仕掛けてあります」

実は、『せなもぶ』さんのTikTokからインスタへの誘導も1つの仕掛け。自分のルックスがクズっぽく見えることを逆手にとってのイメージ戦略です。

TikTokではクズ全開の「ヒモ男」。しかし、そこで興味を持ってくれたフォロワーがインスタに飛べば、そこはホスト『せなもぶ』の世界。

ヒモ男とは真逆のイケメン写真やインスタストーリーで、ホストとしての『せなもぶ』がイケてる存在に見える・より興味が深まる仕掛けになっているそうです。

継続が鍵!一貫性とキャラ性をSNSで演じたのが勝機

「ホストである僕らにとっては、一貫性とキャラ性が必要である」

「フォロワー数が多ければいいというわけではないし、ただバズればいいって問題ではない。僕はフォロワーは6万人しかいないけれど、ものすごく知名度はついていて、それは一貫性とキャラ性をSNSで演じたためだと思います」

『せなもぶ』さんは、TikTokで「これがやりたい」があっても、一貫性・キャラ性を貫くため、時期によっては自分が好きじゃないネタでも時流に乗らなければならない時があると分析しています。

「自分がなりたいTikToker・SNS像を日々考えて生活する必要がある」と語り、セミナー中は、SNSを継続することの重要さを何度も説いています。

質疑応答:BJホストたちの熱心過ぎる質問の嵐!

最後はセミナーに参加したgroup BJホストたちによる質疑応答。みなさん営業時間外のホストと思えないほど、真面目で熱心な質問が続きました!

質問者の中には、「TikTokerになりたい34歳です」と切り出す『一条ヒカル会長』の姿も‼

①Tiktokのフォロワー数を維持する工夫

「バズるために一番大事なのはやり続けることしかないということです」

何がバズるのかは自身でも読めない時があり、1つバズったからと次もこれでバズると決めつけず、とにかく意志を持って続けるしかないのだそうです。

また、コメント欄で反応がいいフォロワーには、ボイメを送って喜んでもらうのもポイントとのことでした。TikTokのフォロワー数維持は、ホストの顧客管理と通ずるところがありますね。

②改名『西麻布 星七』→『せなもぶ』の理由も明らかに!

「歌舞伎町でホストはたくさん『せな』っているじゃないですか。で、めちゃめちゃイケメンが多い中で、せなの中のモブだなって。Twitterの名前をせなもぶにしてたんです」

過去にhoreru.comで、歌舞伎町No.1イケクズTikToker『せなもぶ』の独占インタビューをしたことがあります。実は、その時の源氏名は『せなもぶ』ではなく『西麻布 星七/ にしあざぶ せな』でした。

その後、TikTokでバズったことで、源氏名も『西麻布 星七』から知名度の高い『せなもぶ』に変えたという裏話でした。

③『せなもぶ』のホストとしてのこだわり

「ホストは自分が商品で女の子が顧客。女の子がストレスなく楽しめるのが一番。自分を押し売りするより、女の子が楽しくしゃべることができるように間を読む・空気を読むことを意識しています」

ホスト1年目、会長やプロデューサーから「学生みたいだからやめたほうがいい」と言われた飲み営業スタイルは、今は相手を楽しませるための「アイドル営業」へと進化。接客の質も高まっています。

まとめ:継続こそが「Tiktok×ホスト」成功の鍵

元生徒会長の真面目な少年が「ヒモ男」を演じるに至るには、コロナ禍でも勝ち抜こうとする意志・冷静な自己分析、店を引っ張っていくという責任感が背景にありました。

「ヒモ男」というアンチキャラを一貫して続け、プラスへと反転させる強靭な精神と戦略性は、さすが億プレイヤーだと思わせますね!

『せなもぶ』さんに続く人気TikTokerが、BJから誕生する日はきっと来る⁈

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