知っておきたいホストクラブの常識やマナーとは?【キスされるのも当たり前!?】
ホストにとってお客様は大切な存在。どんなわがままな女性たちにも、最高のおもてなしをするために日々努力を惜しみません。
しかしお客様という立場とはいえ、目にあまるような非常識な態度はNG。今回は来店する前に知っておきたい、ホストクラブの常識やマナーのあれこれをご紹介します。
ホストにとっての常識とは?
ホストにとっての常識は、一般の昼職の会社員とはちょっと勝手が違うようですが「お客様に尽くす」という基本的ポリシーは一緒。どんなことが常識となっているか見てみましょう。
お客さんの求めていることに応えるのが第一
ホストといえども立派な接客業。高級ホテル並みにお客様に尽くすマナーを心得ています。ホストにとって自分を指名してくれるお客様は、神様のような存在ですから、お客様が求めることにしっかりと応えるのが使命。
楽しいひと時を過ごさせてあげたいと、どんなわがままなオーダーにも一生懸命付き合ってくれます。とはいえホストも1人の感情ある人間。度が過ぎるわがままな態度は控えてあげましょう。
休日もお客さんの電話やLINEに対応
ホストの世界を知らない人からすると「女の子と仲良くお酒飲んで喋ってお金もらえんるんだから楽そう」と考える人も多いでしょう。
休日を満喫しているホストは意外と少ない?
ホストに休みなし!と思えるほどホストはよく働きます。休日でもお客様の電話やLINEにマメに対応したり、エースや太客さんと店外デートをするホストもいます。
また、お店のない午前中などにはお客様と一緒に外でイベントを行うこともしばしば。24時間体制でお客様に尽くします。
きっちり仕事とプライベートを線引きしているホストもいる?
休日稼動も営業の一環と考えればやむおえませんが、休みが少なすぎて辞めていくホストも後を絶たないとか。
それが嫌で、きっちり仕事とプライベートを線引きしているホストもなかにはいるよう。「休日にLINEや電話が来ない」となげかずしっかりと休ませてあげましょう。
告白やキスだって営業の一環
お客様に惚れさせるのもホストの仕事のひとつと言えるでしょう。お客様がフェードアウトしないように繋ぎとめておく、ホストの必殺技です。
モテるホストに告白は日常茶飯事?
実際にモテるホストは、お客様に告白されるのは日常茶飯事のよう。お酒が入って甘い言葉を投げかけられれば、ついついその気になってしまうもの。これを専門用語で「色恋営業」と呼びます。
しかし、自分が色恋営業をされているとわかっても、割り切って楽しむことが、ホストクラブを上手に使うポイントです。
キスも常識?
ホストにとってキスは挨拶のようなもの。お酒に酔ったお客様から、キスを迫られることもあります。またまたアフターを狙って枕営業をするホストもいるのも事実。
いずれにしても、営業ですから自分だけではない、ということを心得てドップリとはまり込みすぎないように気をつけましょう。
見た目を気にすることも仕事のうち
モテるホストは「顔がいい」からモテる、という単純な図式には収まりません。顔以外にもトークや服装、髪型など、お客様に与える印象は大切です。
出勤前のヘアメイクは念入りに
ホストの出勤前は何かと忙しく、ヘアメイクやスタイリングと、一般女性よりも時間をかけて装いに磨きをかけます。ナンバーワンホストや人気のホストは専属のヘアメイクさんを雇っている方もいるようです。
一般的には、ホストクラブのお抱えヘアメイクさんがいて、ホストのヘアメイクをしてくれるのが一般的なよう。下積みなら自前でヘアメイクをするホストもいるとか。
ホストのファッションは?
ひと昔前は、いかにもホスト風なスーツを支給してくれるお店も多かったのですが、近頃では自分のファッションセンスを競い合うように、おしゃれで清潔感あふれるホストが目立ちますね。
しかし、仕事着はかっこよくても私服がダサいホストもいるよう。店外で会ったら別人だったとがっかりすることもしばしば。気になるホストがいたら私服のファッションセンスもチェックしておきましょう。
ホストクラブの常識的マナーとは?
ホストクラブでは、さまざまな規則があって「これはやっちゃいけない」というタブーもあるよう。まずは来店する前に、基本的なマナーを押さえておきましょう。
基本的には担当替えができない永久指名制
ホストクラブでは一般的に「永久指名制」というシステムをとっています。一度本指名を決めてしまえば、基本的に他のホストに担当替えすることはできません。
どうして担当替えができないの?
ホストという仕事は、たった1人のお客様でその後の人生が変わってしまう世界。1人のお客様が一晩で何百万と使う、ということもいわば常識の範囲内です。
そんな大切なお客様を奪い取ることはホストクラブではタブーとされています。そんないざこざを避けるためにも「永久指名制」は、ホストクラブにとって大事な制度なんです。
本指名を決める際の注意点
本指名を決めるまでは誰についてもらっても問題ありません。もしホストに本指名を迫られても、自分が納得いくまで本指名を見送っても大丈夫です。
また本指名を決める時は、まさに一生添い遂げる「結婚相手」を決めるように、慎重に吟味しましょう。
担当以外のホストとの連絡もNG
ホストクラブでは、一度本指名すると担当以外のホストとは電話やLINEのやり取りもNGです。担当ホストの株を下げる行為となってしまいます。またその逆もしかりで、ホストが他の担当のお客様に連絡するのもタブー。
これはホスト用語で「爆弾」と呼ばれ、最もしてはいけない行為なんだそう。担当替えができない理由と同じく、お客様とホストのトラブルを避けるための最低限のマナーです。
担当がつくと、そういったホストクラブの掟のようなことを懇々と説明されるでしょう。そんなことがあってはホストにしてみれば命取り。「知らなかった」で済まされないので、しっかりと頭に叩き込んでおきましょう。
お客さんのツケは担当ホストが回収する
ホストクラブで遊んだお金を、その場で払わずにツケにしておくことを、業界用語で「売り掛け」と呼びます。
飛んだお客の売り掛けはホストが支払う?
売上を出したいホストなら、ツケでもいいからお客様にお金を落としていってほしいと思うのが本心。
しかしながら売り掛けが膨らみすぎて返済できなくなり、最終的にお客様が飛ぶ(逃げる)こともあるそう。
残された売り掛け分はホストが支払うことになるので、一度は心惹かれたホストを困らせないためにもお金の管理は必須です。
飛ばれないようにどうやって回収するの?
自分の担当ホストにナンバーワンになって欲しくてついつい支払い能力を超えて、売り掛けを大きくしてしまう女性もいるよう。
売り掛けが支払えないとわかると、ホスト側はあの手この手で回収しようと試みてきます。債権回収業者が入ったり、夜の仕事を進められるなんてことが無きにしも非ず。
そもそも自分が使ったお金は自分で払うことが当たり前ですので、どんなに楽しくても自己管理が鉄則です。
意外にもホストは真面目で常識的な面がある?
一見すると世の中の常識とは懸け離れた別世界のホストクラブ。しかし、教育制度が充実している大型ホストクラブなどでは、働いているホストも超一流。いったいどんな教育を受けているのでしょうか。
昼職よりもお店のルールや上下関係は厳しい
普段は華やかな世界で好き放題やっている印象のホストですが、意外にも昼職の会社員に比べ、先輩後輩の上下関係は厳しく、体育会系並み。気遣いやサポートの仕方など、この世界に入る時に徹底的に先輩から叩き込まれます。
なぜなら、ホスト同士でしっかりとした人間関係が築けないということは、お客様にも最高のおもてなしが出来ないということにつながるからです。上下関係がウザイと思っている人はハッキリいってホストのお仕事には向いていないのかも。
しっかりと売上を伸ばして柔軟に対応できるホストであれば、きっとどこの業界で働こうとも大丈夫でしょう。
接客業のためマナーは叩き込まれている
ホスト業も長くなってくると、それぞれに接客スタイルやキャラが固まってきます。しかしながら、基本のテーブルマナーを極めてこそ一流のホスト。
まずはヘルプとテーブルマナーから
まず新人ホストが覚えなければいけないのが、指名のない状態でテーブルに着くヘルプの仕事と、お客様をおもてなしするためのテーブルマナー。おしぼりの渡し方から、お酒を作る順番、タバコの火のつけ方など、覚えなければいけないことは、山のようにあります。
これがしっかりできなければ、次のステップにいけません。ヘルプをしながら全てのテーブルマナーを体で覚えていきます。
ヘルプこそ一流になるためのステップ
よく「早くお客さんとって売上欲しい」という新人がいますが、まずはヘルプ周りが一流のホストになる土台。お客様を気分良くさせながら会話でも楽しませるという高度な技が必要です。
今いるナンバーワンホストでさえも、根は真面目なため、そんな下積みを経験しながら今の地位を得ているんです。
様々な人と会話するためトークネタを勉強している
ホストクラブに遊びに来るお客様は千差万別。リッチなマダムもいれば、一流企業に勤めるキャリアウーマン、キャバ嬢や学生まで、幅広い年齢と職業の女性が毎晩訪れます。
できるホストは話題作りも上手い
それぞれに興味のあることも関心も違うわけですから、話す内容もお客様に合わせないとすぐに飽きられてしまいます。できるホストは色んな引き出しを持ち合わせていて、お客様をけして飽きさせません。
話題となる情報を常にストックするために、新聞や本を読んだり、話題作りになるネタを毎日頭に入れるなど努力を惜しみません。
ホストマニュアルもあるって本当?
ホストに遊びに来るお客様の年齢もさまざまですが、女性のタイプもそれぞれ異なります。ただ騒いでストレス発散したい女性や、なぐさめてもらいたい女性、逆色を仕掛けてくる女性など。
ホストクラブのなかにはそれぞれのタイプ別に分けた、対応マニュアルも密かに存在するようです。公には公開されていませんが、自分がどんなタイプに見られているのかも、しかりと知っておいたほうがよさそうですね。
まとめ
ホストクラブは、一流のおもてなしがあってこそ、お客様はそれに見合ったお金を落としてくれる場所。とくに初めてホストクラブに遊びに行く時は、システムがわからずホストに言われるまま指名してしまった、という話もよく耳にします。
ホストクラブに行く前に、しっかりと常識やマナーを心得て、女性もホストも気持ち良く楽しいひと時を過ごしましょう。