【『ANARCHY / アナーキー』惜しくも閉店?!】伝説のホスト『鳳帝』緊急インタビュー「自分はすごく未熟でした」

前回の記事での調査にて、『ANARCHY / アナーキー』のオーナーとしてノリにノっていることが判明したはずのレジェンドホスト・『鳳 帝 /おおとり みかど』。

ところがその記事を読んだ『鳳 帝』本人から、horeru編集部は10月の終わりに突然の連絡を受けました。「もう、ANARCHYはおしまいなんです──

そんな馬鹿な! と、編集部は深い衝撃を受けながらも2020年10月31日 、『鳳 帝』本人から直接話を伺うため、彼が待つ『ANARCHY』へと急ぎました。そこで編集部が目にした光景とは……?


──帝さん、一体どうしてしまわれたんですか? お店の雰囲気がこの前と全然違うじゃないですか。なんだかガランとしていますし、VIPルームも荒れていますし……ヘルプ椅子がそんなひっくり返ること、あります?

鳳 帝
『お呼び出ししてすみません。でも本当にANARCHY、もう今日で終わりなんですよ』

──えっ? 今日で終わり? いやいやこの前までノリノリで「これからやー! 頑張るぞー!」っておっしゃっていたじゃないですか。

鳳 帝
『ハッ……(乾いた笑い)。いやもう、自分のポンコツオーナーっぷりが、こういう結果を招いてしまいました』

──ポンコツだなんて……

鳳 帝
『これは本当にキャストに失礼なんですが……オーナーとしての頑張り方が全然分からなくて。自分は記事にも書いていただけないようなポンコツでした。現場に出なくてもいい立場とはいえ、帰ったフリして歌舞伎町の色んな所で遊んだりとか……。

だから本当は何も頑張ってないわけですよ。でもやってるつもり、頑張ってるつもりで「自分は悪くない」って人のせいにしたりして。まぁ本当に、人間としても終わっていたと思います。そら潰れるわ!』

──ええ……(困惑)。でも、「今年からオーナーとして覚醒した」って先日おっしゃっていましたよね。

鳳 帝
『そうですね。そもそも自分の軸にあるのが「ホスト業界が好きで、ホストクラブが好き」ということで。オーナーとして頑張らなければいけないのに、頑張り方もわからない自分に嫌気がさして、去年末にすごく悩んだんですよ。で、出会いやアドバイスをいただきつつ、今年から本格的にホストクラブを勉強し始めました』

──そうでしたよね。

鳳 帝
『覚醒のきっかけは、『L’s collection / エルコレ』の『将』トータルプロデューサーとの出会いがでかいかな。すごく視野を広げてくれて、弟かのようにかわいがってくれたんですよ、「帝っちには頑張ってほしい」って。その当時は頑張り方も分からなかったんですけど、今年になって「こういうことかな」っていうのが見えてきました。

あとはうちの『朝比奈 凛 / あさひなりん』代表にも、怒られたんですよ。「このままじゃ店潰れちゃいますよ」って。「帝さんってこんなんで良いんですか?」とか。当時、凛代表はすごく近くで本当にポンコツな自分を見ていたので、その中で「最後まで帝さんについていくつもりではありますけど、自分はこのままじゃ潰れると思います」って言われて、すごく胸に刺さりました。めっちゃ怒られたな、ホンマに怒られた。

でもそれは自分でも思っていたんですよ。自分は天才ではない側の人間で、本当にコツコツ、あんまり好きな言葉じゃないんですけど「努力を積み重ねてきた」ような生き方だったんで、その中で「積み上げ方が間違ってますよ」っていうことは体感していたんですよ。そもそも楽しくもなかったし。「なんで店、やってるんやろ」くらいの気持ちにもなった時期があったんです。でも店の環境も、楽しいか楽しくないかも、突き詰めたら全部自分のせいじゃないですか。それを認めて理解して、変わるきっかけとなった説教でした』

──愛のあるお説教だったんですね。

鳳 帝
『そうですね、怒られて良かったなと思います。立場が上になればなるほど、怒ってくれる人っていなくなるじゃないですか。でも自分は部下とか関係なく、怒られたら反省する人間なので。

で、今年から自分なりにホストクラブに向き合って、トライしてみた結果ですよね、今は。従業員との向き合い方や育成方法を、人間死ぬ気でやればできるもので、身につけていきまして、その中でホストクラブに必要なピースをコツコツ集め続けてきました。

それから「やはり一流店には一流の運営陣がいなければ」ということで、 運営陣も一人ずつ増やして体制を整えて。ホスト教育も自分がしっかりできるようになったので、少しずつ『ANARCHY』に活気と笑顔が増えてきました。

ああこれが俺の思い描いているホストクラブか」というものの、今はまだカケラなんですけども、そのカケラが輝き始めようとしているという段階が今です』

──ということは……今日で『ANARCHY』さんが終わりというのは……

鳳 帝
『「このハコでの営業が今日で終わり」ということでした! 11月4日に拡大移転します!

これから目指す着地点としては、絶対に超一流店を作ります。目標は、2年以内の再拡大移転です。なにかとやっぱり「大手大手」と言われていますけども、超一流店をつくったら、その店は「大手」なんですよ。だから一店舗集中型のブランディングで、分店は考えずに突き進めていく予定です』

──閉店なんておっしゃるので騙されました……。ああ、安心しました。拡大移転、おめでとうございます!


【2020年11月4日 拡大移転先で営業再開!】『ANARCHY / アナーキー』オーナー『鳳 帝』の「伸び率300%達成」を実現する教育方針とは?


──ということで、ここからは帝さんの「教育」について、お聞きして参ります。独自の育成方法ということですが……?

鳳 帝
『ウサギと亀の童話で例えると、 プレーヤーとしての自分は「すごいモーターつきの亀」だったんですよ。ウサギまで抜いちゃう、モーター付きの亀。でもオーナーとしては、ゴールの目指し方の分からない・ただ歩いているだけの亀でした。

オーナーとして遅咲きという自覚があるので、「頑張りたくても頑張り方が分からない」とか、「数字の上げ方が分からない」キャストの気持ちがすごく分かったんですよね。その中で、そういうキャスト達に感覚で教えるのではなくて、その子の目線に合わせて理論的に教えることがすごくできるようになったんです。プレーヤーのころは元々オールマイティ型だったので、それぞれの営業スタイルに合わせた指導ができるようになったんですよ。だから今年、大幅にキャスト達が伸びていきました。

自分の理想のホストクラブは、数字はもちろん上がるに越したことはないんですけど、どちらかといったらやっぱり「働いて楽しいお店」という環境が大事で。業界の時代の流れは「移籍」である中で、自分は今年に関しては「環境作り、育成、運営体制の見直し」をしました。

いまお店にいるキャスト達の頑張り方を見つけてあげて、頑張ってもらうということ。これをまず土台としてやらなければ、もし優秀な人材が来ても腐っちゃうんですよね。だから運営体制の整備と、既存キャストの育成というコンセプトを持って今年、ここまで来たわけです』

半人前時代からベースを徹底的に教育

──具体的に、キャスト様達がどのような教育を受けていらっしゃるのかが気になります!

鳳 帝
『最初は「0-50万講習」という、月の売り上げが50万以下のキャストのための講習を用意しています。ホストを始めてお客様ができたら半人前で、そこから一人前になるためのベースを学んでもらえます。 その講習は、某大手グループ時代もディレクターをやっていた『一ノ瀬 皐 / いちのせ さつき』マネージャーに任せています。

そこから頭一つ出始めたキャストたちに、自分がホストの基礎から教えることにしていて。自分からしたら、他店さんからの移籍者でも「そんなんで売ってんの?」みたいな子が多いんですよ。なので、営業スタイルを本人からヒアリングした上で、そのキャストに合ったスタイルを構築し直す作業をしています。

自分はホストとして当たり前のことしかやってこなかった人間ですが、その「当たり前」が一番大事なことで。野球でいう「素振りの仕方」に該当するでしょうか。打てないバッターって何も考えずに素振りをするんですよ。でも一流バッターは、結果を出すために素振りをしますよね。

だから日々の取り組み方とか、自分の持っていき方、そういうものをベースとして教えていっています。キャストそれぞれに合った言葉を選んで、その性格に合わせて伝えているので、自分の教え方はすごく分かりやすいと思います』

──帝さん自ら、キャストの皆さん一人ひとりとお話をされるんですよね。どのくらい時間をかけられるのですか?

鳳 帝
『マンツーマン講習に関しては、2時間以上話します。それで「スキあらば教育」というような感じでやってきたので、今年は大幅に伸びました。伸び率としては全体で言えば1.5倍にはなったのかな。中には300%くらい伸びた子もいます

でもここからまた、お客様との関係性なんかで絶対行き詰まることってあるんですよね。そこを事前に先読みしてあげて「こういう未来が待っているけど大丈夫?」と、一番いい未来にちゃんと誘導できるような教育をしています』

──手厚い! なんて素晴らしいんでしょう。

鳳 帝
『(にこにこしながら)そうなんです、素晴らしいんですよ。教育に関しては自分は、歌舞伎町で5本の指には入るくらいの自信が、もうできました。

人間としての教育も組み込んだうえで育成しているので、キャストとの絆にもなっています。叱りづらいことが叱れるようになったことと、あとはよりキャスト達と向き合うようになりましたし。なんというかすごく、原石がキラキラしようとしているような状態なんですよ。

人間商売なので、教育しなければいけないことも本当にいっぱいあって、例えば「売れてなぜ調子に乗ってはいけないのか」「調子に乗るとどんな未来が待っているのか」。他にも例えば「エース(一番高額を使ってくれるお客様)ができたキャストは、絶対に新しいお客さんを作るパワーが減る。それがなぜダメなのか」とか。あとは「ホストクラブとはどういうところなのか」「なぜホストは一人ではできないのか」とか……そういういろんな事を、ジャンル別に教えています』

──帝さん、もう教育本を書かれるといいと思います。

鳳 帝
『書いたら売れると思います(笑)! 自分はホストクラブって、人間教育込みで稼げる職場だと思っていて。「学校」みたいな「部活」みたいなところであり、「職場」でもあり、「最後の青春の場」で、プレーヤーに関しては「カッコつける場」。この5つが成立しないとダメだと思っています。その中で、売れることだけじゃなく、周りとの人間関係とか付き合い方とか、本当に人間というものも理解してほしいという思いがあって。

争いのある業界なので、尖ったり天狗になって人を見下し始めたり、裸の王様みたいな…… 変な方向に向かっちゃう子が多いんですよね。自分はそういう現象のストッパーになりたい。ヒマワリのようにまっすぐすくすく育ってほしいんです』

アフター=お客様への御礼ではない

鳳 帝
『あとはキャストに仕事の取り組み方・哲学・こだわりなんかをどれだけ考えさせられるかというのがテーマですね。それをコツコツ出来た子は、やがてそれが個性になって、本当に大きい花を咲かせる。自分はあくまでもそこまでのお手伝いをしているだけです。

教えている内容は「お客様との関係性」についてで、3つのカテゴリで教育しているんですけど、まずは人間として。お客様は人間でもあるじゃないですか。それから女の子として。男と女の話ですよね。で、ホストとお客様という関係。この3つの比率は営業スタイルによってバラバラではあると思うんですけど、しっかりその3つを成立させなきゃいけないと教えています。

あとお客様心理を徹底的に教えていて、カンタンに言えば、指名をするというのはお客様にとって、人生の時間、お金、感情を注ぐわけですよね。「それに対しての対価はアフターではない、本当に返しきれないくらいのものを受けている」ということ、「その上で何をどう受け取って表現するかが君たちの仕事だよ」ということを伝えています』

──まさかそんな風に教育をされているなんて、思ってもみませんでした。

鳳 帝
『こちらからしたら複数を相手にしている商売ですけど、お客様からしたら一人ですよね。その一人がどれだけのものを見せていけるのか、表現できるのかで未来が大きく変わるし、それをコツコツ積み上げることがそのキャストの実績にも引き出しにも、スキルにもなって、ビジネスというものを考えられるようになる。

この商売は本当に社会の縮図で。サラリーマン社会では、課長とか係長クラスにいくまで5年10年かかるわけですよ。でもこの業界は実力勝負なので、出世というものがすごく早くて、半年でそこに到達できてしまうんですね。ビジネスのすべてが詰まってる商売なので、一人前になるまでには濃い時間を過ごすし日々に追われることになるから、その大事なところを忘れてはだめだよと教えています。

とにかく、ホストとしての適所を見つけて頑張り方を見つけてあげること、教えることをモットーにやっています』

──伝説のホストが自らものすごく丁寧に、キャスト様それぞれの個性に合わせた教育をされているすごい環境である、ということがよく分かりました。

鳳 帝
『こういうことって、ホストの先輩が細かく教えてくれるわけじゃないんですよね。プレーヤーとして精いっぱいやる中では余裕がないというか、教えきれるわけがないんですよ。だから自分が、やっています。でもその教えを身につけてくれた子たちが確実に下に教えて行ってくれるので、自分は将来ラクはできます。

これって、ビジネスの本質ですよね。本当に育成ができるようになれば、その組織は伸びていくんだと痛感しました。その中で自分のビジョンを伝達するのがどれだけ難しいことか、そしてカンタンかということも実感しました。要は本気ってことです。こちらが死ぬ気でやれば、たぶん何か伝わるんです』

──ありがとうございます。ホストという業種の枠を超えて、オーナーの従業員の束ね方・教育手法をお話いただいたように思います。改めて帝さんの今後の目標を伺えますか。

ホストを愛した男が作る超一流店、それが『ANARCHY』

鳳 帝
自分の手で絶対に1億円プレーヤーを育てたいという思いがあります。お店から1億円プレイヤーを輩出することはもちろん、1億を月間で売る店にトライしていきます。「超一流店を作る」イコール「一億円プレーヤーを生み出す」ということなので、そこに今度はトライしていきます』

──最後に帝さん、なぜたった10ヶ月でここまでのことができるようになられたのか、その極意を教えてください。

鳳 帝
『改めてたぶんホストクラブを、ホストを愛してしまったんですよね。あと、元々優秀な子達だったんだと思います。もしも今、迷ってるホスト君がいるならば、そういうお店『ANARCHY / アナーキー』に来た方が良いと思います。たぶん幸せにできます』

──帝さんと一緒に仕事をすれば幸せになれると。

鳳 帝
『そう思います。全員が全員というのはきれいごとかもしれないですけど、できることは全部やるので確率的には高いんじゃないですかね。

なにせ『ANARCHY』には、ホストのポンコツが2名在籍していまして。ホストクラブには絶対いるんですよ、仕事ができないと言われている側の子たちが。その子たちが、全然いじめられてないんですよね、仲良くやってるんですよ。

実力社会なので、1年も2年もあとからきた後輩が先に売れていって幹部補佐とかになるじゃないですか。その後輩は、本当はポンコツに対して偉そうにしてもいいんですよ。でもそんな態度を取るわけもなく「かわいいですね」って言うような、そんな店に『ANARCHY』はなったんですよ。ポンコツが笑顔のお店というのは、良いお店になってきた証拠でもあると思っています』

──たとえ売れていなくても肩身の狭い思いをすることのない、居心地の良いお店ということですね。

鳳 帝
『そういうことです。まだまだやりたいことがあるので、頑張ってほしいものですけどね、もっと。

ああ、今の自分が『ANARCHY』立ち上げのころにいたら、あの頃こうしてああしてたら、今頃とっくに1億円店舗になってるんやろうなぁ、ホンマに申し訳なかったな……。過去辞めていった子たちに、今の自分なら違う言葉をかけられたと思うと、すごく悔いが残ります。でも、人間やらかしたものはしょうがないです、やらかす生き物なので。人間いつも、失敗からです。そこからどう生きるかですね。これからも大変なこと、失敗することはいっぱいあると思うんです。でも向き合って反省して、糧にして、また前に進んでいくのかなって思います。

そして近いうちに1億円ブランディングができたら、またもうひと暴れしてやろうと思っています。この店はホンマに個性豊かで、伸びしろがあるホストばっかりなんです、そこだけは自信あります。追い風しかないですね』

──もうひと暴れとは一体どんなことになるのでしょうか。この分ですと1億円プレーヤー誕生も間近ですね。拡大移転でますます勢いを増す『ANARCHY』さん、今後の動向も追いかけさせてください!

写真提供:ANARCHY

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