【時給1,000円の大工から売れっ子ホストへの華麗なる道のり】『CLUB DARLIN』玲・単独インタビュー
怪物揃い（いい意味で）でおなじみの group BJ 『CLUB DARLIN / ダーリン』。今回は未経験からホストを始め、いまや売上トップクラス常連の仲間入りを果たしている『玲 / れい』をピックアップします。
宣伝写真からはイケイケで少し生意気そう（？）な印象を受けますが、実際に会ってみるとどうなのでしょうか。ホストになった理由は？ 未経験から売れっ子になった秘訣は？
今回は『DARLIN』一也社長にも同席いただき、たくさんお話を伺うことができました。最後までじっくりご覧ください。
──玲さん、本日はよろしくお願いいたします。最近成績が右肩上がりだとか……あれ、なんだか思ったよりテンションが低いですか？
玲
いえ、僕、いつもこんな感じなんですよ。
──意外と、と申し上げるのもなんですが、落ち着いてらっしゃるんですね。
一也
意外ですよね。腕にそんなにタトゥー入ってるのに。あと、猫好きな一面もあるよね。
玲
はい、猫カフェにもこの間行ったんですけど……僕、猫アレルギーなんですよ。
一也
じゃあ行くなよ（笑）
玲
いえその、本当に猫アレルギーなのか、実はハウスダスト系に反応しているかを見極めたくて行ったんですけど、めっちゃ猫アレルギーでした……ダメでした……。でも、犬か猫かで言えば猫好きです。
──のっけから玲さんの天然っぷりを窺い知ることができました（笑）。
高校の先輩がホストになっていたことをYouTubeで知る
──まずはそんな玲さんのプロフィールからお聞きしていきたいのですが、ご年齢は22歳で、滋賀県の出身とか。
玲
はい、でも滋賀には4歳くらいまでしかいなくて、それ以降はずっと東京なんです。
──そうなんですね。前職は型枠大工さんだったとか。
玲
大工は17歳から3年ほどやっていて、他に塗装なども色々やっていました。
──なぜそこからホストに？
玲
毎日同じことをするのがイヤだったからです。
一也
めっちゃつまんなかったんでしょ？
玲
はい。図面を渡されて「これやってね」と言われて、やっていたら1日が終わって。朝4時に起きて、遅いと帰宅が22時くらいだったんですよ。あと夜勤もあって、当時ベトナム研修生とかと一緒に「頑張ろうね」って言ってやってたんですけど。
一也
夜勤？ 夜勤とかあるの？
玲
あるんですよ。銀座の、あれなんでしたっけ。GINZA SEVEN でしたっけ？
一也
GINZA SIX ね！ 一個多いのよ（笑）
玲
あ、そうでした（笑）。その SIX の地下通路の工事も夜勤でやったりしてたんです。でもその夜勤手当が、ベトナム人の子は500円とかで。
一也
超ブラックじゃん！
玲
やばかったです。僕でも4,000円くらいしかなくて、時給は1,000円で、しかも家に帰る時間が無かったので、車で寝てまた次の日には現場で仕事してという感じでした。きつかったです。
一也
それでホストになったんだ。
玲
そうですね。僕はやったことのないことをやるのが好きなので、やったことない仕事で、なおかつ頑張れば頑張った分だけ目立てるのってすごく良いなと思って、ホストを始めました。
ちなみに入店のきっかけは、高校の先輩のゼラさんが『DARLIN』で働いていることを YouTube でたまたま知ったからです。当時は連絡先を知らなかったので、Twitter で探して DM して、「ホストやりたいです」と相談しました。
一也
そうだったんだ。それで、玲が入店した日が年末で、店の月間売上が1億を突破した月の締日だったんですよ。なにもわからないのに初日が一生シャンパンコールだったよね。僕、玲と話した記憶ないよ。
玲
本当に座ってる暇もなかったです。終わって座ったら秒でまた行って、みたいな……コールもわからないし……。
一也
だからもう僕、何も分からなくて辞めるんじゃないかと思ってたもん。
──締日に入店って、アリなんですね。
一也
いや～、だから……玲、なんで来たの？（笑）
玲
面接のときに「一刻も早く入りたいです」「明日からでもいけるなら行きたいです」と伝えたら、いいよと言われたので。
一也
ああいうときに入っても辞めずに続けてくれたから、今売れてるんだね。未経験であんな場面を見たら、普通圧倒されるじゃん。でも辞めなかったから、今があるよね。
ノーマルファッションでヘヴィーな音楽を
一也
あと玲はベースをやったり、バンドをしていたこともあるらしいけど、音楽の趣味がちょっと特殊だよね。
玲
ハードな感じが好きです、Slipknot とか。メタルもヘヴィーなのが好きです。
一也
でもマリリン・マンソンはちょっと違うんでしょ？
玲
そうなんです、ロン毛の感じのメタルは好きじゃなくて。「普通の恰好で普通の髪型で、音楽はめっちゃ激しめ」みたいなのが好きです。歌詞とか声よりも、空気感や裏の音を重視しています。
──おお……確かに特殊かもしれませんね（笑）。では、最近大笑いしたことって何かありますか？
玲
最近、社長と眼鏡を買いにいったら、レンズが横方向に一直線になってるサングラスがあって。それをつけて「面白いね」って言ってたら、なんとそれの上を行く極細タイプがあったんですよ……。それが結構、ジワジワときてます。
一也
発端はこの太い方だったんですよ。僕が営業中にこれをつけて、何の気なしに店の中をグルグル歩いてたら、席に着いてもいないお客様からまさかの送り指名をもらったんです（笑）それで「より上を行こうという」お話になって、眼鏡屋に買いにいったら……
玲
このほっそいのが棚の下の方に隠れているのを見つけて。もう見つけたときは「社長！」って叫んで、大笑いしました。
──これは……ズルいですね。
社長
これで送り指名をもらったのには本当にびっくりしました。
「目立つ快感」を追い求めて
──ここからは、玲さんのここ数ヶ月でのイケイケっぷりの理由を探っていきたいと思います。今年の4月にはじめてのラストソング（その日一日の売上トップの証）を歌われていますよね。なにか意識が変わるようなことがあったのでしょうか。
玲
社長に「やってみれば」とアドバイスを頂いて、ミニタワーをやったんですよ。そこから大きいことをすることに対しての快感を知りました。目立てるなぁと。
──目立ちたがりなんですね。
玲
目立ちたいですね、はい。あの日からどんどん、売上が上がるようになりました。
一也
最初に「やってみろよ」って言ったの、誰だっけ？
玲
社長です。
一也
（ドヤ顔）
玲
僕はもともとお客様にお願いなどを言えないタイプで、勝負ができなかったんです。でもいざ言ってみれば、伝わるんだなと気が付きました。今は、自分からも伝えられるようになりました。
──翌5月度には初めてのタワーを経験され、初ナンバー入りもなさっています。本当にそこから勢いがついて、「ホスト」になられたんですね。
玲
人が変わったと思われるくらいに変化したというか、変えてもらったと思います。やってて良かったって感じましたし、もっと上に行きたいなと思います。
──上に行くために努力していることはありますか？
玲
営業中のお店の活気だったり、他のキャストがあまりやらないことをやってみようと意識しています。一番目立つように意識するとか、一発ギャグをするとか。実際にお店の雰囲気が変わるよと言ってもらえたので、今後はもっとやりたいなと。
一也
玲はもともと人前に出るのは嫌いじゃないタイプだろうなとは思っていたのですが、お客様に対する「優しさ」の勘違いをしていて。ムリさせないことが優しさ、などと考えているオナニーホストの典型だったんです。
女性がホストに来る理由、楽しみかたはもちろん人それぞれですが、僕は「一緒に戦えてるな」と感じてもらえることがすごく楽しいと思っていて。それにはホスト自身の明確な意思表示がないとやっていけないんですが、玲はそれをやってなかった。だから教えて、そこから変わりましたね。
今はちゃんとどうなりたいかという意思と、あと感謝の気持ちをめっちゃ伝えているよね。お客様も「玲が頑張ってるから私も頑張る」というマインドになりました。
──玲さんの思いがお客様に伝わるようになったんですね。でもそういうコミュニケーションって、時間も手間もかかるしカンタンなことではないと思うのですが。
玲
お客様とのやりとりはまったく苦ではなくて、むしろ誰かと一緒に居るときの方が僕は楽しいんです。1人でいるときは、これといってはしゃぐこともないんですけど……。
──とってもホスト向きなんですね。
「裏JKC」、開催中？
──普段、お手本にしている人はいますか？
玲
入店当初、『夕雅/ ゆうが』代表代理とチームを組んでいたこともあって、ヘルプの付き方や仕事に対しての意識、メリハリのつけ方など、代理が僕のホストとしての土台になっています。実は身振りや話し方もマネしているつもりなんですけど、難しいですね（笑）
──そうなんですね（笑）。ではライバルはどなたでしょう？
玲
同期の中では当たり前に突き抜けたいなと思います。あとは『斗真 / とうま』主任とか『SEVEN / せぶん』幹部補佐とか、僕より年下でナンバー1、2を争っている方々が本当にすごいなと思っていて、彼らをまずはライバルだと思っています。
──メラメラですね。応援しております！ 7月度の JKC はいかがでしたか？
玲
自己最高売上を出せて、本当にあっという間の1ヶ月でした。2ヶ月ほど前からイベント実施の話は聞いていたんですが、結局一瞬で終わってしまって。
それくらい必死にやってはいたんですけど、でも「もっとできたかな」と悔しい思いもあります。イベント中間時のナンバー発表では3位だったんですが、そこから維持できなかったというのもあって、悔しいは悔しいです。今月は絶賛、裏JKCをやっています。
──……ん？ 「裏JKC」とは？
玲
敗者復活戦というか……あ、これは僕が勝手に、個人的にやっています。「JKC が終わったら終わり」じゃないと思っていて、人が見ていないところでも頑張るというのが、やっぱりいいなと。
──イベントが終わったから終わりとせず、ご自分の中で継続されていることは素晴らしいなと思いました。裏の調子はどうですか。
玲
いいです！ よく分からないですけど……（笑）。自分の中では毎日がイベントだと思ってやっています。毎日1卓でも多くお客様を呼びたいですし、JKCを通して責任感のようなものは芽生えたのかなと思います。
赤ちゃんにも愛されるホストになりたい
──先日 Twitter で、今後の目標としてナンバー入りされること、月間売上1,000万・『DARLIN』で1億突破、あと新店のメンバーとして頑張るということをおっしゃっていましたよね。
玲
はい。僕が入店した時が店舗売上の最高記録だったので、次は自分がちゃんと主役になって、社長と代理をお祝いできるようになりたいです。新店に移るまで残り少ないので、全力でやっていきたいと思っています。
──あのう、ちなみにツイートの最後の「眉毛」というのは……？
玲
ああ、眉毛はちゃんと描かないと「ないよ」と言われてしまうので、眉毛もしっかり気をつけようと思って（笑）
──そういうことでしたか（笑）。新店というのはいつ頃なのでしょうか？
玲
10月頃と聞いています。また「あっという間だったな」という感想を持つのが目に見えているので、今、本当に毎日が大事ですね。
──新店に移られる前に目標達成、できそうですか？
玲
……行きます！ 100％を目指します。
──ちょっと間をおいた控えめな感じが玲さんらしいですね（笑）。玲さんは今後どんなホストになりたいですか。
玲
男女両方から愛されるホストになりたいです！ 赤ちゃんから老齢の方まで、全員に愛されたいですね。
でも自分で自分の良さ、魅力というのがまだ分かっていなくて、最大限出せていないと思うので……そこをもっと追究して、死ぬまでには完成形になりたいなって思いますね。
──意外とロングスパンで考えてらっしゃるのですね。それにしても、玲さんはお会いする前と後で全くイメージが違いました。思った以上に純粋というか、ホストっぽく見えないというか。
玲
よく言われます。ホストホストしたくないというか、僕のまま、自然体でいて、それで応援してくれるひとがいればいいのかなと。自分に嘘をつきたくないんですよね。
──感覚がお客様と近いような気がして、お話していて安心できる瞬間が多かったです。その自然体な魅力、もっと発信していってほしいと感じました……！ 最後に、玲さんが感謝している相手にひとこと、メッセージをお願いいたします。
玲
みんなにお世話になっているので、いざ誰にとはなかなか特定できないですね……。では母親に、「生んでくれてありがとう」と（笑）。
長男なのに迷惑かけてばかりで、一番やりたい放題やっちゃってるので。でも生まれてなかったらこの仕事もやってませんし、全部はそこからかなと思います。
──素敵ですね。ありがとうございます！
玲
これからも頑張ります！
