ホストクラブで売り掛けが払えなくて飛んだらどうなるの?法律的には?【時効はあるの!?】

今は、お金がなくても遊ぶことができる、便利な「売り掛け」と言うサービス。もし締め日までに支払えなかった場合、どうなるのでしょうか?

しかし、使い方を間違えれば、非常に怖い制度です。ホストクラブに通っている・通おうとしている人は是非目を通してください。法律的な観点からも支払いについてまとめました。

ホストクラブの売り掛けとは?

売り掛けについてや、売り掛けが払えない時どうしているのでしょうか?

売り掛けとは

売り掛けとは一般的に、今は払えないけれど「後で代金を支払います」と言う約束のことです。

お店により借り方は2種類あり、1つ目はお客さんがお店に借金する方法です。2つ目はホストがお店に支払う分を建て替え、借用書などにサインする方法です。

払えなくて飛ぶことはあるの?

支払いをすることができない時に、音信不通になってしまうことを『飛ぶ』と言います。お客さんの多くは、きちんと支払いをする意志があった上、売り掛けするそうです。

しかし、ホスト側から『どうしても今月はトップになりたいから高いやつ入れて!』など無茶振りされ軽んじた扱いを受けた場合、きちんと支払えるのか見極めできず売り掛けして飛ばれてしまうことも。

また実際に飛ぶ人は存在し、あそこのお店飛んじゃったwと武勇伝のように語る人もいるようです。

期日までに支払えない時は?

楽しく遊んだ後に請求される金額は高額。そんな時に売り掛けを利用したけれど、期日までに支払いが間に合わない場合、出禁になったりします。

どうしても期日に間に合わない場合は、内容証明郵便を提出し分割で支払うことをお願いしたり、クレジットカードの分割やキャッシング機能を利用すると言う方法があります。

以前芸能人が期日までに支払えず、週刊誌にスクープされたこともありました。お金の問題は軽んじることができない問題です。

ホストの「売り掛け金」は法律的に有効?

さてホストで約束した売掛け金という制度、法律的には有効なのでしょか?

実は料金の売り掛けとしてツケにするのは法律的にグレー

お店とお客さんの約束である売り掛けは、法律を通してみるとグレーな位置付けにあります。

なぜなら、お客さんがもし飛んだり支払えないと言ってきても、責任を取る人がいるからです。その責任者は売り掛けを認めた担当ホスト本人です。

ホストの給料から天引きされることとなり、お店に影響を及ぼすことはありません。そのためグレーだけれど暗黙の了解として、利用されています。

民事訴訟になってもどちらが勝つかは状況による

法律の専門家である弁護士に相談しても、民事訴訟では裁判官の判定を待つしかありません。

民事訴訟では双方の言い分を聞き、証拠を提示調べることで裁判官が判決を下します。

借用書を作っていると法律的な効力が出る

あまり借用書を書くところは多くないそうですが、借用書について説明します。

借用書とは

女性客が飛ぶ前に借用書にきちんとサインしていることで、トラブルになりやすい金銭面の問題も裁判で効果を発揮します。借用書というのは、お金の貸し借りがあったいう事実を証明するものです。

借用書があるだけでは、財産の差押えをするなど法的手段を取ることはできません。しかし借用書があれば曖昧になる記憶や、ごまかしたいことも言い合うことなく冷静に話し合うことができます。

借用書により個人情報を回収できる

借用書には住所や名前など個人情報を書く必要があります。合わせて身分証のコピーも取り、借用書記載の住所に嘘はないか、売り掛けする上で飛んだ後連絡が取れるかきちんと確認するためです。

また実家に住んでいる場合、借用書を送ることで同居している家族にも警告することになります。借用書を書いておけば、飛んだ後の対策にもなるのです。

暴力や監禁で借用書を書いた場合は無効に

(民法90条・民法96条)により、暴力や監禁などの恐怖で押さえつけ借用書を書かせた場合、借用書は無効になります。

必ずドアを開けっ放しにし、他にも女性客がいる状態でサインする必要があります。暴力を振るわれた場合、証拠写真と一緒に提出すれば損害賠償を請求することもできるのです。

売り掛けしたのが未成年の場合

もし、売り掛けしたのが未成年であった場合、法律上回収することができず支払いの義務がありません。弁護士に相談の上「未成年者取消」を委任することで、可能になります。

アルコールやお金が飛び交う世界なので、20歳からの入店に規制しているお店がほとんどです。また18歳未満の場合、入店させたこと自体店側に非があり、罰則を受けなくてはいけません。

売り掛けに対する利息をチェック

売り掛けには借金した時同様に、利息を取られます。しかしこの利息には「利息制限法」と言う法律があるので、法律に反する利息を請求している場合は支払う義務が少なくなります。

10万円未満の場合20%以内、100万円未満の場合年18%以内、100万円以上の場合15%以内と言う法律上の決まりがあるのです。

一度売り掛けに対する利息をチェックしてみましょう。必要以上の利息を支払っている場合は戻ってくる場合があります。

ホストの売り掛け金に時効はあるの?

もし支払いができないと後々どうなってしまうのでしょうか?

時効となるケース

売り掛けの1つ目のケース、お店とお客さんとの約束の場合。法律(民法174条4号)には、飲食による売掛け金の消滅時効は1年というものがあります。

例えばお店がつぶれたり、なんらかの理由でお店や債権者から1年請求が来なければ、法律上では時効になるわけです。

売り掛け2つ目のケースホストが支払いを立て替え、ホストに支払額を返済していく場合。この場合はお客さんとホスト個人同士での契約になり、時効は10年に伸びます。

正確な時効はあってないようなもの

個人との金銭契約では10年になります。最近ではお客さんが飛んでしまい未払いにならないよう、個人契約するところも増えているそうです。

しかし、正確な時効というものを個人で見極めるのは難しい問題です。売り掛け自体がグレーゾンではありますが時効を利用し、踏み倒すつもりで売り掛けするのは危険です。

売り掛けが払えなくて飛んだ場合どうなる?

売り掛けの期日が迫り、支払いしようと思っていてもできず飛んでしまった場合、お店側はどう動いていくのでしょうか?

まずはホストクラブやお店のスタッフで探す

売り掛けの支払い日まずはホストから連絡の電話があります。その電話に出ることなく、飛んだなと考えられた場合お店のスタッフが一丸となり探しはじめます。

お客さんが売り掛けし支払いをしていない場合、後始末をするのはホストです。

売り掛けを同意したホストにも非があります。しかし、ホストにとっても頑張って働いた給料から、お客さんの未払い額を天引きされるなんてたまったもんじゃありません。

勤め先や実家が知られているときは張り込みなどもある

勤め先や実家が知られている場合、飛んでも逃げ場がありません。ホストもしくは業者が自宅や勤務先に行き張り込み、見つけ出すこともあるようです。

中にはホストから「支払いが遅れたら実家に乗り込むぞ」と脅されることもあるそうです。暴力や脅しで逮捕されたとニュースになることも。お金が絡むと優しい人でもたちまち豹変してしまいます。

親族からお金を回収されることもある

売掛け額が払えず飛んでも、電話番号や氏名などの個人情報または住民票がホストクラブ側に流れていれば、簡単に個人情報は特定されてしまいます。

個人情報から網羅し最悪の場合、親族へ直接売り掛けを取り立てに行くこともあるのです。親族と泥沼関係になったとしても、ホストからしてみれば支払いしてもらうことが最優先です。

実際親族に支払いの義務はありませんが、トラブルに巻き込むだけでも家族には迷惑をかけてしまいます。

捕まったら売り掛け金を回収できるまで働かされる

売り掛けから逃げても捕まってしまえば、回収できるまで働き詰めにされます。

自分の生活に見合った遊びとして利用するなら楽しいホストクラブ。しかし度を超えてしまうとお金の関係は厄介です。

キャバクラやソープなどの風俗を紹介されることも

ホストクラブにはまってしまった方の中には、今まで昼間働いていたのに、夜の仕事の方が稼げるからとキャバクラやソープへと転職する方もいます。

売り掛けである借金を支払えない場合も同様、夜の仕事やAV女優などを紹介されます。テレビや漫画の中だけの世界と思っていることが実際に起こりうるのです。

ホストが飛ぶこともある

売り掛けを支払いできず飛ぶ女性の後始末をするのは、担当ホストです。そのため一生懸命働いても、支払い費用が高額の場合ホストの給料が減ってしまいます。

お店から早く売り掛けを回収するよう圧をかけられたり、自腹で借金し立て替えたりと言うことになるので、ホストが飛んでしまうこともあるのです。

ホストの売り掛け金で困った場合はまずは弁護士に相談

売り掛けで困った時の最終手段をご紹介します。

最終手段として裁判に持ち込まれることも

アルコールを飲みながらホストクラブで遊んでいると、いつの間にか請求額が高額になっていることも。

支払いできずにいると、ホストから脅されることも少なからずあります。そんな時は弁護士に相談し、トラブルに仲介してもらいましょう。一人で悩んでいても解決策は見当たらず悪循環に陥ってしまいます。

専門家を通すことで、支払額の減額や支払い日の延長など調整することも可能なようです。決着がつかない場合最終手段として、裁判に持ち込まれるケースもあります。

なんとしても借金は返す必要がある

ホストクラブはホストとの空間を楽しむ、エンターテイメントの場です。しかしカフェや居酒屋、ファミレスなどの飲食店同様支払いには義務があります。

ホストクラブで楽しい時間を過ごすには、お金という対価が必要になるのです。

まとめ

法律から見た売り掛けと、売り掛けが支払えない時についてまとめてみました。

払えなければ簡単に飛べばいいという問題ではありません。今の収入や生活に見合った遊びをしなければ、後々無関係であり大切な周りの人々を苦しめてしまうかもしれません。十分気をつけて遊びましょう。

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