【夜の世界のマナー】キャバ嬢が押さえておきたい接客・テーブルマナー、お客様との会話やヘルプの暗黙の了解までをおさらい
お酒を作ってお客様とおしゃべりするだけがキャバ嬢の仕事ではありません。
夜の世界で生きる以上、テーブルマナーを身に着けることは必須。お酒や灰皿の交換、おしぼりなど、見えないところで細かい気遣いがものをいう世界なのです。
マナーを身に着けている女の子には仕草にも品があり、他のキャバ嬢との違いも明確!しっかりと覚えておきましょう。
水商売の客席・接客マナーは重要
キャバクラのテーブルマナーとは、食事のマナーではなく接客時のテーブル周りでみせる気遣いのことです。
お客様が気持ちよく過ごせるよう、さりげないところで気を使えることが一流のキャバ嬢なんですよ。
お店の接客マニュアルがあるときは従う
お店によっては灰皿やおしぼりなど、細かいルールが違うこともあります。
お店によっては接客マニュアルがしっかりと作ってあるお店もあります。マニュアルがあればまずはそこに従いましょう。
基本は、お客様に居心地の良い空間で過ごしてもらい、また次も来たいと思わせるためのものです。
キャバ嬢やホステスが絶対覚えておきたい基本のテーブルマナー
若くて可愛いだけではお客様の次の指名はとれません。指名をたくさん獲得する人気キャバ嬢のテーブルは、常に気を配られていてとても綺麗。
まずは基本のマナーから押さえていきましょう。
①灰皿はスナック、ラウンジ、お店によって異なる
灰皿を交換するときの注意点は、新しい灰皿を2枚用意しておき、1枚はお客様に。1枚は吸い殻の入った灰皿の上にかぶせて交換します。灰が飛び散ってお客様の服につかないようにするためです。
灰皿は「吸い殻が2本溜まったら交換」。お店のマニュアルによっては「1本でも交換」というお店もあるので、必ず確認しましょう。
一見簡単な作業ですが、お客様とのトークに集中していると忘れてしまい方なのが灰皿なのです。常に綺麗な灰皿を使ってもらいたい、そんな気持ちで接客しましょう。
②おしぼりの折り方は三角折りで
お客様がテーブルについたらおしぼりを渡します。このとき、使いやすいようにおしぼりを広げて渡すのが基本。
そして使い終わったおしぼりは、綺麗にたたみます。テーブル全体が綺麗に見えるよう三角折りにするのが主流です。
おしぼりが適当にくちゃくちゃに置かれていると、キャバクラに慣れているお客様にはすぐに「この子わかってない」と悟られてしまいます!
③煙草・ライターの準備は念入りに
お客様が煙草を出したらすぐに火をつけてあげられるように準備しておきましょう。
使う時にガスがない、火がつかないというトラブルがないように、営業前にあらかじめ火が付くか確認するという前準備も必要です。
火をつけるときは、お客様に火傷させないよう、自分の手元で火をつけてからお客様の元に運ぶこともマナーです。
④お酒を作るときにも気づかいを忘れずに
お客様がボトルキープをしている場合、割って飲む場合はキャバ嬢がテーブルでお酒を作ります。
この時、気を付けたいのは「お酒の濃さ」を確認すること。常連でお互い信頼関係ができている場合は言わなくてもわかりますが、それまでは必ず「濃いめ?薄め?」と確認しましょう。
マドラーで混ぜるときは「左回り」が鉄則。時計回りで混ぜる=「早く時間が過ぎてほしい」という意味になります。
⑤ボトルセットは自分の近くに
お酒を作るためのボトルセットは、テーブルの自分から近いところに置いておきましょう。
ボトル・アイス(氷)・トング・マドラーのセットと、割りものとなるドリンクが必要です。すぐに引き寄せられるところにあれば、会話もお酒を作る動作もスムーズですよね。
お酒を作ったあとは、接客の邪魔にならないようテーブルの隅の方に寄せておきましょう。
⑥グラスの水滴は拭き方もポイント
お客様の手が濡れないよう、グラスから水から垂れないよう、時々グラスの水滴をおしぼりやハンカチで拭いてあげるのもマナーの1つ。
この動作で、お客様の飲むペースを把握することもできます。おしぼりよりもハンカチがおすすめ。自分らしいハンカチを用意して、女性ならではの気遣いをアピールしたいですよね。
飲むペースを把握しながら、お酒が無くなる前に次のお酒を勧めましょう。カクテルの場合、お客様を待たせることなくスムーズな接客に繋がります。
要注意!水商売での会話のマナーも覚えておこう
キャバクラではただお客様に合わせてしゃべっていたらいいわけではありません。
水商売では会話のルールもあります。お客様に不愉快な思いをさせないよう、ルールを守りながらトークを楽しみましょう。
①挨拶は礼儀正しく
お客様のテーブルにつくときはまず挨拶を。これは一般企業でも同じですよね。
最初の印象が肝心なので、自分なりのキャッチフレーズを用意してキャラづくりをしている女の子もいます。
②お客様の話を邪魔しない
トークの間はキャバ嬢は良き聞き手。お客様が話しているときは最後まで聞きましょう。
間違っても相手の話の腰を折ったりすることのないよう、気持ちよく話せる時間にしてあげましょう。
③仕事のことを聞かない
お客様がキャバクラに来るのは、仕事や家庭等の日常を忘れ、可愛い女の子とのトークを楽しみたいという目的があります。
お客様が自分から仕事の話をする場合は聞き手になればOKですが、自分から仕事のことを聞くのはNGです。
初めて来店するお客様は要注意です。話題を探すために仕事の話を振らないようにしましょう。
④宗教・政治・野球の話は自分の意見を避ける
特に意見が分かれるのが宗教・政治・野球の話。正解のない話題であり、譲れない主義主張があるものです。
うっかり反対意見や相手が納得できない意見を言ってしまうと、たちまち気分を害してしまうことも…この話題で自分の意見は極力言わないでいるのが吉です。
「よくわかんなくて~。なんかすごいのはわかるけど!」と誤魔化して切り抜けましょう。
⑤暗い話題はNG
お客様はキャバクラに、日常を忘れての癒しを求めています。暗い話は聞きたくないですよね。
お客様が悩みや日頃の愚痴を吐露し、それを受け止める分には問題ありませんが、キャバ嬢が暗い話題を話すのはNGです。
お客様の気持ちを引くために、わざと「ここだけの話、ちょっと悩んでて」とちょっと弱みを見せて心を開かせるというテクニックもありますが、本当に暗い話は相手にも負担。気持ちよく過ごしてもらえるよう徹しましょう。
⑥悪口を言わない
キャバクラに限らず、人の悪口は聞きたくないものですよね。店の悪口や他のキャバ嬢の悪口を言うのはやめましょう。
人の悪口を言うキャバ嬢は、お客様からも印象は良くありません。「他のテーブルでも自分の悪口を言われているのかも…」と疑われてしまうかも⁉
次の指名を獲りたいなら、楽しい話題を振ってくれる女の子でいたいものです。
初心者キャバ嬢必須!ヘルプ席の暗黙のルールも知っておこう
基本的なマナー以外に、夜の世界独特の暗黙の了解的なルールもあります。
特に新人キャバ嬢でやりがちなのが、指名されたキャバ嬢のヘルプで入るときのタブーを犯してしまうことです。
①お客様に名刺を渡すのはNG
夜の世界のタブーとして、他のキャバ嬢のお客様を奪うことは絶対禁止です。キャバ嬢同士の関係も悪くなり、店によっては厳しい罰則やクビになってしまうことも。
ヘルプでついたテーブルのお客様に名刺を渡す行為は、「自分を売り込んでいる」とみなされる行為。
知らなかったでは済まされない暗黙のルールなので、必ず覚えておきましょう。
②過剰なスキンシップもNG
お酒が入ってくるとお客様が過剰なおさわり・スキンシップをしてくることもあります。
ここで許してお客様が「やっぱりこの子を本指名にしたい」と言い出すと、それまで指名されていたキャバ嬢もいい気はしませんよね。
他のキャバ嬢のお客様を奪おうとしている行為とみなされる前に、「(本指名のキャバ嬢)に怒られちゃいますよっ」と、はっきりやんわりと伝え、店のボーイからも目を光らせていてもらいましょう。
③ドリンクをおねだりしない
ヘルプ席につくと、お客様から「何か飲む?」と言ってくれることがあります。この場合はありがたくいただいて大丈夫です。
しかし、ヘルプが自分からドリンクをおねだりするのはNG行為。
お客様にドリンクをおねだりするのは本指名のキャバ嬢の特権なのです。
④指名キャバ嬢の話題を振らない
キャバ嬢は接客上のサービストークというものがあり、常に本当のことを話しているわけではありません。
ヘルプ席についたときに、本指名のキャバ嬢のことを聞かれうっかり話してしまうと、予想外のトラブルが起こることにもつながりかねません。
キャバ嬢同士の信頼関係も崩れかねないので、他のキャバ嬢のことを聞かれても、「お互い個人的な話はあんまりしなくって~」と流し、極力答えないようにしましょう。
まとめ
見えないところでも意外に気づいてしまうのがマナーです。特にキャバクラに慣れているお客様ほど、女の子の細かい仕草を見ているもの。
マナーはお客様に気持ちよく過ごしてもらうためのものであり、お店・従業員同士のトラブルを防止するためのものでもあります。
デキるキャバ嬢としては、皆が良い関係で接することができるように努めたいですね。