【『Hatch -DNA-』トップホストは「ブスとハゲ」?】特別インタビュー【自信満々で生きていく】

イケメンな人がキライです!」──horeru編集部の前でそう堂々と言い放ったのは、ISKグループの人気店『Hatch -DNA-/ ハッチディーエヌエー』のワン・ツーである『若木 育哉/ わかきいくや』支配人と『七彩 紫優/ しちさいしゆう』副主任でした。

ISKグループの東京地区ナンバーワンにまで上り詰めた男・『育哉』さんと、入店以来異例のハイスピードで昇格を続け、あっという間に副主任になった『紫優』さん。二人に共通していることは、自らの外見を「イケメンではない」とする点です。

「顔で売っていない人気ホストがいる。是非その2名を取材してほしい」と『Hatch -DNA-』様から依頼を受けた編集部は、しかし当初「顔面をメディアでおおっぴらにイジる」ことへの違和感から、取材は無難に、万一にも不愉快な思いを抱かれないことを最優先に進めようと考えていました。

そんな編集部に対して『Hatch -DNA-』売れっ子ホスト2人が鋭く、かつ明るく切り込んだのが冒頭のセリフ。自身の顔へのコンプレックスをはらみながらも、力を込めて「イケメンキライ」と言い切った彼らの瞳には、明らかな強さがありました。今回はインタビューを通して、そんな彼らの魅力に迫ります。


入店以来同じヘアスタイルを貫いている

育哉
『僕はイケメンな人がキライです。イケメンだからってランキング上位に載っているような人たち、めっちゃキライで。イケメンが努力もしないで「お客様の方から勝手に来ちゃう」みたいなことを言っているのをみると、「〇ね!」って思います』

紫優
『僕もイケメンがキライです。イケメンの人って、絶対苦労せずに生きてるなって思っています。もしもブサイクな人がイケメンになったら、その人の方が絶対中身もかっこいいと思う。イケメンの人って、中身がクズなんですよね』

──のっけからの強烈なイケメンディス。お二人とも、ルックスに対する努力を積み上げてこられたようにお見受けしました。

育哉
『僕は見た目に関しては、入店以来髪型を一切変えていないです』

──その意図は?

育哉
『元々ガリガリで色白なので、流行っている髪型にしてもただ劣るだけなんです。「だったら僕は、こういう長い黒髪スタイルの男が好きな層だけを取りに行く」と思って、ずっと変えていないです』

──なるほど、そういう戦略なのですね。もしもご自身のお顔に点数をつけるなら?

育哉
『顔の上半分は、70点と思っています。下は20点(笑)。マスクをしてたらマジでヤバいですよ、めっちゃモテます。あと面長なので、サイドの髪を出したりしています』

──そういう自己分析や研究はホストになる前からされていましたか。

育哉
『いや、ホストになって「自分ってブスなんだ」と気付きました』

──ではホストになろうと思った時点では、ご自身の顔に自信が……

育哉
『なくはなかったです。学校の中ではイケてた方だと自負しています。人気ランキングだと3位くらい(笑)。1位2位ではなく、そういう上位のやつと仲が良かったタイプでした』

『誰もやらないことを率先してやり続ける』

──紫優さんはメイクなど美容へのこだわりが強いと伺いました。お家にドレッサーもあるとか。もともとメイクがお好きだったんですか?

紫優
『いえ、ホストになってから勉強しました。メイクやネイルをしていると、女性に共感することがめっちゃ多いんですよ。「そのネイルかわいいね、それどこでやったの?」とか、共通する話題がめっちゃ多くて。初回のお客様にも馴染みやすいと言っていただいたりすることがあります』

──髪型や服装をマネしてしまうほど育哉さんをリスペクトし学ばれていると聞きましたが、メイクに関してはご自身で勉強されているのですか。

紫優
『はい、自分でです。ここまでガッツリとメイクやネイルをしているのは、うちのグループには他にいないので。誰もやっていないようなことをやってみようと思いました』

──その結果、見事『Hatch -DNA-』のナンバーワンにまでなられたわけですね。

育哉
『実は僕は最初、紫優がネイルまでしているのを見るのは、めっちゃイヤだったんですよ。最初はね。でも今はうちのグループ唯一のこういうキャラとして、そのまま突っ走ってほしいと思います』

──支配人も認める唯一無二の個性ですね! ところで紫優さんは目もとがコンプレックスとのことですが、お顔立ちについて周りから何か言われたりということはありますか。

紫優
『非常にイジられます。お客様からもですが、とくに従業員に「メイク前と後で顔が全然違うぞ! 誰やねん!」って』

──(メイク前の写真を拝見して) 確かにさらっとしたお顔立ちなんですね。眉もかなり薄い……?

紫優
『なんも無いでしょ!(笑) 眉も無いんですよ』

──これは確かにメイク映えするお顔ですね。でも、「誰やねん」などとイジられることに対しては実際のところどう思われていますか?

紫優
『あんまり気にしてないです。一周回って、もうコミュニケーションかなと思っています』

育哉『僕はこの顔で良かった』

──なるほど、ありがとうございます。

育哉
『ブスは確かにイジられることもありますけど、でも僕がもしイケメンやったら、喋れないです。僕分かるんですよ、売れないイケメンがいる理由。 もうだって「イケメン」っていう顔で評価されているから、変なことを言ったらマイナスになるじゃないですか。だから、僕はこれで良かったです。今の自分の接客スタイルがあるので。……でも、今からイケメンになりたいとは思っています(笑)』

──なりたいとは思われるんですね(笑)。なるほど、顔で評価されないからこそ、中身で勝負ができると。

育哉
『お客様に「顔は全然好きじゃないけど」と言われるんですけど、そうなった瞬間に「やっとハマってきたな」と思います』

──「顔がタイプじゃない」って言われる確率はどのくらいですか?

育哉
『10人中8人ですね。で、残りの2人には「キライだった元カレに似てる」と言われます(笑)』

──ボロボロの確率(笑)。でも、そんな風に言う女性たちも好きにさせる自信がおありだということですね。

育哉
『ありますあります、5回チャンスをもらえれば! 5回会えば味が出てくる。見かけがカッコいい人は、いくらでもいますからね』

──あの、でも、そんな確率で「タイプじゃない」と言われ続けるのは……つらくないですか?

育哉
『いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ。もうこれで28年生きているので、今更です、つらくはないです (笑) 。一番イヤなのは「おもんない」と言われることですね。ブスで面白くないって、ちょっとね』

──育哉さんには、ご自身も気付いていない「明るさ」と「打たれ強さ」があると伺いました。

育哉
『それは最近言われて「ああそうなんや」って思いました。確かに怒られても2、3時間後には、全然普通に戻っています。いちいちへこんでそのまま引きずったり、あとちょっと病んでいるお客様に引っ張られて、売上が下がったり休んだりしているホストを見ますけど、そういうのってめっちゃダサいなって思っていて。

僕は、怒られたら反省するしめっちゃへこむけど切り替えるし、お客様が病んでても絶対に引っ張られないです。入店して3か月目で70万円の売掛を飛ばれたときはさすがに「うわ」って思いましたけど(笑)、そういうつらいことも最初のうちに全部経験してきたので、今はもうないです。まぁ店潰れたら死ぬかな、くらいで 』

──冗談でもそんなことおっしゃらないでください(笑)。本当にめちゃくちゃハートが強いんですね。その強さと明るさに、お客様も部下の方たちも惹かれているのだと思います。

紫優『ただのイケメンにはなりたくない』

──先ほど「もしもイケメンなら」というお話が出ましたが、もしイケメンになったらなにがしたいですか?

育哉
『ええー? えっと、歌舞伎町で指をさされたいです。「あ、あれ『Hatch』の育哉!」って』

紫優
『(笑) 僕は、うーん……ふんぞり返りたいですね』

「こんな感じ?」

育哉
『ふんぞり返り慣れてないぞ』

紫優
『えへへ。いままでブサイクって言われ続けてきたから、イケメンになったら「オッ、こいつなんか変わったな」って思われたいです。ただのイケメンにはなりたくないですけど、そういう経験を積んだ良いイケメンになりたい』

──良いイケメン! 素敵です。ちなみに、もしもお二人が入れ替わったとしたらいかがでしょう。

育哉
『顔だけですか? 大差ないでしょ(笑)』

紫優
『いや、大差ありますよ! 僕、この間ノーメイクで渋谷を歩いててふと、周りから見たら僕ってどう映るんだろうって思って。考えた結果が「おかま」なんですよ……。それがすごくつらくて、アレー? と思って。育哉さんはメイクって肌くらいしかしてないんですよね、僕とはだいぶ違うんですよ。僕はちょっと遊びに行くにも「待って、メイクするから!」となるので、時間がかかります』

──そのお話、女子は共感しかしないと思います。

紫優
『出かける前はそうなりますよね。他の男性は寝て起きてすぐ外出できるんでしょうけど、僕はせめて眉毛は描きたいですし、すっぴんからフルメイクをしていたら、ヘア込みで1時間弱はかかります』

──育哉さんはメイクとか美容へのこだわりはあるんですか?

育哉
『来年からは僕、ビジュアル系メイクをしようかなって思ってます』

──ビジュアル系?!

育哉
『ビジュアル系メイクだと、僕が気にしている人中がオーバーリップで隠せるんですよ。だから早くしたい』

紫優
『やだぁ!』

育哉
『いや、現時点ではお前の方がビジュアル系っぽいよ(笑)』

座り方も、写真の撮られ方もこだわる

「僕は絶対こうなんです!」

育哉
『あと、僕は座り方を意識してるかもしれないです。色白でガリガリやからこそ「自信あるやつ」に見られなあかんので。あ、初回のお客様にはいきなりこうはならないですよ(笑)』

──確かにすごく大きく見えます!

育哉
『はい、えらそうでしょ』

紫優
『僕も影響されて、最近ミーティングのとき同じ座り方をしています』

育哉
『これは僕が中学生のとき、HEY!HEY!HEY! というTV番組でGacktがやってた座り方なんですよ。めっちゃチン〇がでかくて、それ見てカッコいいなって思って』

──しょうもなさすぎる理由に笑いが止まりません。写真を撮るときなどはどういう意識をされていますか?

育哉
『正面は絶対NG!』

紫優
『僕も真正面は向くなと店長から言われています(笑)。あと、雰囲気って今の時代一番大事だと思っていて。タバコの吸い方など、雰囲気で錯覚させるように心がけています』

──演出する努力を惜しまないんですね。

紫優
『でも僕は、心の中ではかっこいいと自負しています』

育哉
『そういうの、大事よ』

自信がないなら見せかけよう

──ここからはいよいよ核心に迫ります。お二人が顔面に頼らずとも売れている、その秘訣はお互いから見てなんだと思われますか。

育哉
『紫優は……思いを伝える力がまっすぐ。従業員にもお客様にも「ここで俺はこうしたい」と言える力は、DNAで一番かな。思考が鋭いと思います』

紫優
『うーん、僕、自分のお客様の8割くらいが、辞めた元従業員のお客様なんです。ヘルプで席につくときに、お客様とめちゃめちゃ仲良くなるんですよね。だから、担当ホストが辞めてしまってもお店に来れるような環境にできるし、僕は前の担当の数十倍の金額を遣っていただくこともあります。それはここで負けないですかね。どうしても担当ホストがお客様のところにずっと居られるわけではないので、「お店の中でのサブ担当」的な立場でありたいなぁと思っています』

──自分が担当ではないお客様とも仲良くなれるというのは、大きな強みですよね。最近は同年代や年上の部下を持つようになっての葛藤もあると伺いましたが、なぜ部下を持とうと思われたのですか。

紫優
『育哉さんになりたいからです』

──おお……! 即答ですね。

紫優
『僕は育哉さんの下で「育哉さんを支配人にしたい」と思って、ずっとやってきました。だからこそ、僕もそう思われるような人になりたいです』

──素敵です!

紫優
『ちなみに、育哉さんと僕は確かに顔面で売ってないですが、お店には若いイケメンもちゃんとたくさんいます(笑)。これからは僕がイケメン達をまとめてお店を引っ張っていくので、『Hatch -DNA-』に是非遊びに来てほしいです!

──ありがとうございます。確かにこの皆さんが和気あいあいとしている楽しい雰囲気は、ご来店の上でお客様に実感いただきたいですね! 最後に、顔に限らず何かしらのコンプレックスを抱える人に対して、アドバイスをお願いできますでしょうか。

育哉
『今の世の中、自信がない人ってめっちゃ多いと思うんですよ、若い子はとくに。僕も「自信ない」状態からここまでやってきたんですけど……ホスト歴が長くなるにつれて売上もつくようになって、座り方も喋り方も変えたら、「自信ないんですよ」なんてもう言えないなっていうくらいにまでなっちゃって。だから、「自信があるように振舞う」ことから始めたらいいんじゃないかと思います』

紫優
『こう言うと無責任なんですけど、自信を持ったら良いと思います。僕は悩みがあまり無いように思われたいという人間なので、まずは色々一歩踏み出てみるのが大事かなと。 コンプレックスを強みや笑いに変えるような、そんな人間になれたらなと思います』

育哉
『同じ年齢で同じ能力でも、「自信ないです」という人と「自信満々なんです」という人だったら後者の方が、ついてくる人間とか周りからの見られ方が違うというのは、僕はホストで学べました。

もしもホストをやりたいとか興味があるというかたがいるんやったら、僕はまず「僕に君の人生の時間、一ヶ月くれへんか」って言いたいです。僕自身が、引きこもりからホストを始めて、たった四年でここまで変われたので。めっちゃ待ってます』

──たとえコンプレックスがあっても、自信を持つ。自信がなくても、あるように振舞えば身につく。お二人がモテる理由が、今日はよく分かりました。学ばせていただき、ありがとうございました!

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