【2020年ホストグループ新年会レポート】第1弾・group dandy新年会【業界の未来を照らすトップホスト達】
皆さんはご存知でしょうか……実は年始のホスト業界は、いつも大盛り上がりなんです! そう、年間の売上や指名本数などを集計し、キャスト達の輝かしい成績をグループ全体で讃える、年に一度の「表彰式」のシーズンです。
horeru編集部は今年、大手3グループ様より招待頂き、取材に行ってまいりました。この特集シリーズではそれぞれのグループの様子を、編集長から詳しくお伝えします!
第1弾は22年の歴史を誇るgroup dandy様のレポートをお届けします。新年会も兼ねたこの表彰式には、なんと36店舗・総勢1,100名を超えるホストが集結するとのこと。そんなスペシャルな場にお招きいただけた幸せを噛み締めつつ、早速行ってまいります!
超高級会場「グランドプリンスホテル新高輪」へ
──ということで、2020年1月27日。編集長はグランドプリンスホテル新高輪の大宴会場「崑崙(こんろん)」へ向かいました。こちらはなんと「日本アカデミー賞」の授賞式でも使用されている場所なんです! 昨年より一段と広く豪華な会場になったとのことで、グループとしての成長がこんなところからも伺えます。
編集長は会場にお邪魔した瞬間、あまりの広さ・豪華さに言葉を失ってしまいました。ホストクラブの新年会って……こんな規模なんですか……? 来場しているホストの皆さんはほとんどが黒系のスーツを身にまとっておられ、会場はひたすらにイケメンによるイケメンのための厳かな空間と化していました。
時刻は午後4時。さぁ、天下のgroup dandy / グルダンの2020年新年会の始まりです! 編集長はこのイケメンだらけの空間でこれから4時間、鼻血を出さずに乗り切ることができるのでしょうか。
豪華な来賓にハイクオリティ開会式パフォーマンス……これがグルダン新年会
──まずは司会の方の挨拶と、来賓席の方々の紹介がありました。第80代警視総監や大企業の会長、議員や有名漫画家など、そうそうたる方々が招かれ同じ会場にいることが明らかにされ、ザワザワするホストの皆さん。編集長も一人でザワザワしました。そ、そんな方々を呼べるのは……group dandy様しかいないです……。
続いて高見会長によるオープニングパフォーマンスが始まりました。撮影禁止という厳戒体制のなか、明らかにお金を払って鑑賞するレベルのダンスパフォーマンスを繰り広げる高見会長に、これまた会場がザワザワ。グルダン恐るべし、です。
──続いてgroup dandy幹部の方々によるアイドルダンスパフォーマンス。 偉い方々がなんだかカワイイ格好で歌って踊っています! 新年会って新人さんが余興をするもんじゃなかったでしたっけ? なんだかよく分からないですが格別に楽しいことは理解しました。
パフォーマンスが終わり、拍手喝采のなか、高らかにいま披露された新曲「スーパースターになりたくて」の配信と、新年会の開始が宣言されます。そう、高見会長はアーティストなんです。「高見ロマンチカ」名義でカラオケでも配信されるような曲を作っていらっしゃいます。
開会宣言でその会長が語ったのは、ホスト業界をもっと愛されるものに、第一級のエンターテイメント業界にするという信念でした。いつか自分がおじいちゃんになったとき、子どもや孫達に誇れる業界にしたいと語る高見会長に、会場中のホストが熱い視線を送る光景が印象的でした。
イケメンによるドラマチックシーンの連続
──というかですね! この新年会、もう印象的な光景だらけだったんです。新年を迎え気持ちも新たに、思いを言葉にして会場中に伝えるランカー(年間の売上や指名数がトップクラスの方々を指します)の皆さん……そんなランカーを悔しくも眩しそうに見つめる、もしくは野次を飛ばしまくるホストの皆さん……。式の間じゅうドラマだらけです。
ここからは、とにかくイケメンのイケメンオーラあふれる瞬間および、アツいな、グッと来るな、と編集長が思った瞬間を厳選してレポートいたします。取材中はドラマな瞬間が多すぎて集中してしまい、twitter実況が全然できなかったことが編集長の反省です。
group dandy 各店舗ナンバーワンホスト達による鏡開き
──この壇上にいる全員があの「ナンバーワンホスト」です。全員です。イケメンで、しかも group dandy の各店舗で売れている人しかここにはいないんです。
壇上の皆さんはニコニコで鏡開きをなさっていました。それを見守る会場の皆さんもニコニコで、壇上の自分のお店のナンバーワンに明るい声をかけたりと、そのやりとりの微笑ましさといったらないのです。
今思えば「本当は自分があそこに立ちたかった」と思っていた方もきっといたのではないでしょうか。しかしこの瞬間、会場のホストの皆さんは全員が間違いなく「盛り上げる」ことに徹するプロでした。
19年下半期の新人・gd初加入キャストの売上ランキングも丁寧に表彰
──group dandy にまだ半年程度しか在籍していない方も、きちんとランキングがつけられ表彰されます。1年の成績を評価する年間表彰式でも、そんな方々にスポットが当たる機会が設けられているんですね。
しかもこの部門は、1位を取ると壇上でスピーチまでできてしまいます。つまりグループに入ってまだ日が浅くとも、頑張ればいきなり壇上に上がって、グループ全員から羨望の眼差しを浴びることが出来るんです。新人グルダンホストにもチャンスはいっぱいあるということですね!
──タイキさんも鳳条さんもスピーチは堂々たるもので、お店のメンバーからたくさん祝福されていらっしゃいました。それぞれ、いいお店に巡りあわれたのであろうことがよく伝わってきました。
組数2位・売上3位・MVP:山田 北斗 / やまだ ほくと さん(RED在籍)
──山田さんは group dandy の年間組数(指名数のこと)ランキング、売上ランキングどちらもTOP3以内という超実力派。そのため登壇の機会も2度あったのですが、とにかく周りのホストさんからの声援(愛のある野次とも言う)がすごかったです。そんな彼のスピーチを抜粋してご紹介します。
山田さん:「組数と売上、どちらもともなってこそのホスト。僕が歌舞伎町で一番愛された男です。
売上成績については、僕は当たり前のことを当たり前にこなしているだけです。目の前の姫を全力で笑顔にして、時には本気で向き合って。それを努力しているという風に感じたことはありません。この結果は自分の力というわけではなく、山田北斗を指名してくれた91名の姫たちのおかげです。
4年前、僕は全力でアルバイトしていても月給15万円でした。でもgroup dandyに入って3年で、欲しいものをすべて手に入れられるようになりました。皆さんも本気でホストをやってみてください。そして、今あなたのとなりにいる姫様に、本気で向き合ってみてください。」
山田さんのスピーチ後、「ヤマダはやっぱかっこいいわ……!」と興奮気味にホストさんたちが感想を交わしていた姿が印象的でした。
売上5位・準MVP:日向 / ひなた さん(yellow在籍)
──とにかく動きのクセがすごい日向さんは年間売上5位。お茶目な雰囲気ながら、年間売上は1億8,000万円超えです。
キャッチフレーズは「奇行は常識を超える」。うーん、こんなにピッタリなフレーズを考え出した方に拍手を送りたい。
壇上では意外にも真面目なトーンで、表彰されることに対する驚きや、この表彰式の時間がいかに大切かということを語っておられましたが、最終的には「ちくわ〜〜〜!」と叫んで会場に爆笑の渦を巻き起こしていました。
売上4位・レジェンド認定・準MVP:柊 美咲 / ひいらぎ みさき さんと売上10位:アルトさん(共にLSP在籍)の固い絆
──表彰式の全体的な雰囲気からグループの皆さんの仲の良さは十分感じられましたが、中でも特別印象に残ったのが、このお二人でした。柊さんのスピーチの際には……
柊さん:「一番感謝しているのはアルトです。僕が自分のホスト力以上の数字を残せたのは、間違いなくアルトのおかげです」
アルトさん:「(ニコニコで)うるせぇなぁ」
柊さん:「すぐそうやって照れ隠しする!」
──などという一幕があり、会場もとても盛り上がっていました。また、柊さんは後輩ホストに向けて、こんなメッセージも発していらっしゃいました。
柊さん:「僕は自分に満足してしまったというのもあって、もうこれでナンバーを上がります。自分に満足したときがホストとして寿命だと思っています。でも今の歌舞伎町、今の group dandy、チャンスしかない状況です。それに対してホストの皆さんがどれだけのことを思ってるのか、ということが僕は気になっています。
僕は3年前に本気でグループナンバーに入りたいと思ったとき、プロデューサーにどうやったら売れるのかを相談しに行きました。ナンバーホストたちに聞くとか、そういう一歩踏み出す勇気を持てる人が今、何人いるのかな。
それが年々増えていくのが group dandy というグループだと思っていますし、このことについて是非よく考えてほしい、折角やるなら本気でやってほしいと思っています。」
グループの将来を見据えてのアドバイスに、なぜ柊さんがレジェンド認定(3年連続でTOP10入り)されるまでに成長できたのか、その理由が垣間見えた瞬間でもありました。
売上2位:聖麻 / せいま さん(TOP DANDY在籍)
「完敗でしたね。負けました。遊びすぎたせいで2億しか売れなかったんですよね」
売上げランキング第2位のこんな第一声に会場は沸きましたが、続く聖麻さんの言葉には悔しさがこもっていました。
聖麻さん:「負けてヘラヘラ話す男になってほしくないです、TOP DANDYの皆には。」
──これには会場も静まり返りました。
聖麻さん:「僕がやり残したことも、TOP DANDYの皆なら今年やってくれると思っています。TOP DANDYは、最高で最強のお店です。」
グループ売上年間2位の男・聖麻さんは口数こそ少なかったものの、在籍店への愛に溢れていることがよく分かるスピーチでした。
目玉部門の1位はそれぞれ誰に?
さて、組数や売上ランキングの肝心の1位は、一体誰の手に渡ったのでしょうか。ここからはグルダンの頂点とも言うべき方々をご紹介します。
組数第一位は:将暉 / まさき さん(TOP DANDY -1st-在籍)
──「スダラー男児」として知られ、お店のみならず Twitter や SNS、テレビ番組でも大人気の将暉さん。表彰される瞬間には「壇上なう」と Twitter に投稿し、これまた話題になりました。そんな将暉さんは、お客様へのメッセージを丁寧にスピーチされていました。
将暉さん:「group dandyという大きいホストのグループで一位を取れたことが本当に嬉しいです。
指名してくれているお客様が毎日会いに来てくれるから、僕は毎日、有給休暇も取らずに早い時間に出勤して。そうやって、お客様がいつ来てくれても必ず会える環境づくりをしてきました。この1年間出勤するのが本当に楽しかったし、出勤したくないって思う理由がなかったです。
お客様が僕を指名してくれるから、僕は今生きている実感を得ていますし、お客様にも、僕を指名することで生きる実感を持ってほしいなと思っています。僕は指名してくれるお客様がいる限り……指名がゼロになるまではホスト続けます。これからも多分ホストやってるんで、よかったら指名してください。」
──将暉さんの2019年一年間の指名本数は1,600本。きっとのべ1,600名のお客様とも、こんな風に誠実に接して色んなものを積み重ねて来られたんだろうな、ということが容易に想像できる、丁寧なスピーチでした。
最優秀店舗ランキング/店舗年間売上ランキング第一位はどちらも:TOP DANDY / トップダンディ
──純粋な店舗売上げランキングでも、「求人、集客、教育」といった面を加味した上での総合的な店舗評価でも、見事一位に輝いたのは無敵のTOP DANDYでした。 その七代目の代表・聖耶 / せいや さんの言葉は、とても熱いものでした。
聖耶さん:「僕が代表になったとき、過去のTOP DANDYを超えようという目標をみんなで立てました。そして2年が経って今、歴代売上記録を更新することができました。
これからももっともっと良い記録を、みんな残してください。TOP DANDYは、歌舞伎町で一番ではありません。日本で一番でもありません。世界で一番です」
──これにはTOP DANDY キャストの皆さんも思わず「うおおおおおおー!」と雄叫びをあげておられました。 お店のスタッフ同士の絆が深くなければ、こうはならないですよね。 思わず鳥肌が立つレベルの雄叫びに、編集長はビックリと同時にほっこりもしました。
売上第一位・MVPは:#きらお さん(CANDY 在籍)
──龍に導かれ神輿にのって現れた男。彼こそが group dandy の月間・年間売上最高記録を更新した #きらおさんです。
月間売上記録は1億2,500万円、年間売上は2億6,000万円。桁が違いすぎて脳の処理が追いつきませんが、このド派手な神輿に乗れるのは彼しかいないんだな、ということはよく分かりました。
#きらおさん「僕は静岡にいた頃に殿堂入りというのをしたんですけど、やっぱり日本一になりたいと思って4年前、東京に出てきました。地方でも東京でも、本当にたくさんの方に育てられてきました。
僕は13年間ホストをやっていて、一度も売れたなと思ったことがなかったんです。月間売上1位を取っても、CANDYで25ヶ月連続1,000万を売っても。これまで表彰していただいたときは、自分より上がいることが悔しかったです。
でも今は、本当にホストとして一人前になれたかなと思っています。それは、僕を育ててくれた一条健プロデューサー、片桐慎吾CEO、心之♂友也代表、CANDYの皆、分店したCANDY’S HEAVENの皆のおかげです。
ホストってすごく夢がある仕事だなって思います。お客様や従業員の皆に夢を見させるのも仕事。でもなにより……なにもない僕が……こんな、時間とやる気と情熱しかない、他に何も持ってない僕が、日本で一番になりました。こんなに夢のある仕事ありますか。
『なんでこんなので売れてるの?』って僕、聞かれます。そんな僕こそが、歌舞伎町の夢なんですよね。歌舞伎町だけじゃなくて、ホストをやっている日本中の皆にも、『僕でもできる』っていうことを伝えたいです。
こんなに夢のある仕事ってない。こんなに夢のあるグループはない。自信を持って僕は今、ホストで売れてます、ホストで頑張ってますって伝えたいですし、ホストで売れようと今頑張っている方は、そのことに誇りを持ってほしいです。
こんなに眩しい景色を見せてくれるグループはありません。次は僕が、グルダンの夢のような仲間たちを率いて、日本一のお店を作っていこうと思います。CANDY も CANDY’S HEAVEN も、これからもっともっと盛り上げていきます。
こんな僕が日本一ということが、ホストという仕事の夢です。誰でもここに立てる。僕が皆の夢を背負えたこと、本当にありがたいと思っています。」
──あまりの謙虚さに少々戸惑いながらも、これが group dandy ナンバーワンの秘訣か、と編集長は思いました。そして、お店とグループのことが本当に大好きで、とにかくやる気に満ち溢れていて、そんな方がグルダンの頂点に立っていることにとても納得しました。
おわりに
このあと、抽選で店舗に少額〜高額(最大100万円!)が当たる「特別お年玉抽選会」なるものが開催され、最後は全員で「group dandy 最高!」と高らかに叫んで、会は終了しました。
この会において、最初から最後までとにかく全員が「盛り上げ」役を担っていたことに、編集長はグルダンホストさんのプロフェッショナル性を感じました。また一番印象的だったのはやはり、ホストさんたち同士が「自分がここまで来れたのはあなたのおかげ」ということをきちんと言葉にして伝え、通じ合っていることでした。
切磋琢磨するライバルでありながら、同時に仲間であり家族。group dandy の一員として働くホストの、特にランカーと呼ばれる方々は、仕事が楽しくて仕方ないと言わんばかりでした。
2020年、group dandy様では一体どんなホストさんがどんな記録を生み出すのでしょうか。引き続き目が離せません。