【『RED』京介のVIP ROOM】第7回ゲスト:とにかくRED屈指のクセの強さ!『粟谷 麦』総支配人
『RED/ レッド』の統括『上矢 京介/ かみや きょうすけ』によるhoreru対談企画「京介のVIP ROOM」。
第7回のゲストは、あの「赤に染まる」をホスト流行語にまで押し上げた、『RED 神7』メンバーにして1憶3,000万プレイヤーの『粟谷 麦 /あわや むぎ』総支配人です。
シャイで多くを語らないイメージの『粟谷 麦』総支配人ですが、「京介のVIP ROOM」ではどんな話が飛び出すのでしょうか。
──本日はよろしくお願いいたします! まずは京介さんから麦さんの紹介をしていただけますか。
京介
『はい、粟谷 麦です』
粟谷 麦
『……』
──ええと、以上でしょうか?(笑)
粟谷 麦
『確かに、もうそれですべてを表せる(笑)。確かに!』
京介
『いやー、すごいやつなんですよ。麦は『鳳条 歩』の入店の1ヶ月後に入ってくれたんですが、歩は飛んでるというか、クセがすごいキャラなんですけど。麦はまた別の角度でクセが強い男だなと思います』
粟谷 麦
『ふふ、ただ酒グセが悪いだけじゃないですかね』
京介
『それもある(笑)。すごく酒好きなイメージですね』
粟谷 麦
『実はお酒、好きじゃないんです。飲みの場が楽しいだけで。アルコール自体はそんなになんですよ、嫌いではないですけど』
──ええ、そうなんですか?
京介
『ああでもその通りだと思います。麦は、僕がヘルプについているとき、僕のグラスからお酒が減ったらすぐになみなみ足してくるんですけど。仕事として、優しさとしてやってくれているのか、嫌がらせなのか……』
粟谷 麦
『いやいや、仕事ですよ! 1缶でも売上を上げようという仕事意識です』
──麦さん、仕事意識が高いんですね。
京介
『まぁ、そういうことにしておきましょう(笑)』
粟谷 麦
『京介さんはたまにしかヘルプについてもらえないレアキャラなので、他のいつもついてくれるキャストとは違って、席についてくれたときは濃いお酒をしっかり飲んでいってもらうというね。もし毎回ついてくれたら薄味になるんですけど……』
京介
『いや毎回ついてるヘルプたちにもしっかり飲ませてるだろ!(笑)』
──とにかく「クセがすごい」ということはよく伝わりました。
京介
『あと、麦は自分がこれと思ったことを徹底するタイプだよね。自分がこうしなきゃいけない、これは自分にとって大事だ、と思うことは抜かりなく徹底しているイメージです』
「いかに早くお店に馴染めるか」がカギだった
──麦さんと京介さんは、出会った当初からとっても仲良しだったとか。
京介
『入店当初から、麦がなんだか俺のことを気に入ってしまって』
粟谷 麦
『逆ですよ、京介さんが僕のことを気に入ったんじゃないですか?』
京介
『なんだよ(笑)。麦が入店してくれた当時は、歩のヘルプにもよく呼ばれて席についていたので、最初の一週間は本当に大変でした』
粟谷 麦
『一気に2人口説くからでしょ! 浮気だ』
京介
『そういうふうに言われると余計に腹が立つな』
粟谷 麦
『これは、ノロケているだけです(笑)』
京介
『全然嬉しくないな……。でも麦は入店してから馴染むまでが本当に早かったよね。コミュニケーション能力が本当に高くて』
粟谷 麦
『僕、めちゃくちゃ早かったです。1ヶ月くらいで全員のキャストのヘルプに回って、自分の席よりも幹部の席を回ったりして。「僕がつくから、皆さんもついてください」みたいな感じで。いかに自分が早く馴染むかを考えていました』
京介
『だから安心してスッと身を引いたんですけど』
粟谷 麦
『ああ、僕は京介さんにとっては用済みなのかと思いました(笑)』
──デキるホストさんだからこそ、だったんですね。
京介
『そうなんです』
粟谷 麦
『でも確かに、馴染む努力はめちゃめちゃしました。前のお店で2年働いていて、その環境を変えて『RED』に来たので、どう売上を上げていくかをすごく考えて。僕が馴染むことが一番、ヘルプもたくさんついてもらえるようになると思いました。
あとは自分がキャストにとって「メリットになる」人間になればいいわけで。『RED』に来ているお客様たちは「赤に染まる」のキャッチフレーズを見てくれているので、きっと僕のことが気になる存在だと思ったんです。だからそんな自分がヘルプにつくことで、お客様も担当のキャストも喜んでくれて、win-winの関係を作れるなと思って』
──すごく頭がキレるかたなんですね……。
粟谷 麦
『キレてる風に見せるのが上手なだけなんです』
京介
『たまに二重人格なのかと思うときがあります。こんだけしっかりしていたら、遅刻とか絶対しなさそうでしょ。でも今日遅れて来やがるんですよね(笑)』
──意外とそういう面もある、と。
粟谷 麦
『カンペキすぎてもアレかな、愛嬌があったほうがいいかなって……』
──そこまで計算しているんですか?!
粟谷 麦
『すみません、してないです!(笑)』
今の『粟谷 麦』は、昔とは全然別モノ
──1年半以上『RED』で働かれているかと思いますが、そのなかで京介さんとの思い出はなにかありますか。
粟谷 麦
『そう……ですね……(思いを巡らせ続けている様子)』
京介
『いったれいったれ』
粟谷 麦
『……色々……ありましたね……』
京介
『全然出てこないじゃん(笑)』
粟谷 麦
『いや、かわいがってもらっていますよ(笑)』
──では『RED』で働かれて、何か変わったことなどはありますか?
粟谷 麦
『やっぱり、売上と知名度が上がったのですが、それはもともとお店が持っていた力に助けられました。あとは、なんていうんですかね、自分も変われたかなと思うのが、シンプルに楽しく仕事ができるようになりました』
──楽しく、ですか?
粟谷 麦
『なんかこう、キャスト全体の明るい雰囲気が強いので、自分も楽しく仕事できるというか……自分という人間の性質自体も、みんなに引っ張られて明るくなったかなーって思うんです。昔はもっと粗野な感じというか、キレッキレだったので。今は従業員に対する接し方とか、お客様への関わり方も変わったかなと思います』
──昔の麦さんを知る方はどうおっしゃいますか?
粟谷 麦
『全然違うねって言われますね。別モノだと思われています』
京介
『別モノ(笑)』
粟谷 麦
『僕、ブリ大根KAKERUプロデューサーには最初けっこう警戒されてたみたいです(笑)。やべーのが来るからちょっと気をつけて、みたいな』
京介
『ははは! そうなんだ』
粟谷 麦
『でも本当にそれくらい、前のお店では色々してしまっていたので。今はかなり協調性を学べたと思います。『RED』には自分と同じレベルのプレイヤーがいっぱいいて、いい意味で自分への責任が少ない分のびのびと働けるし、あとなにより調子に乗らずにすむんですよね、すごく』
──みんながライバルだからということですよね。
粟谷 麦
『そうです。僕はライバルを求めて『RED』に来ていたので。同じ店で同じレベルで競える人ってなかなかいなかったので、『RED』はライバルまみれで逆に困っちゃうくらい(笑)。ほぼ毎月ずっと1,000万以上売ってるのに、僕去年ナンバーワンを取れたのは2〜3回ですよ』
──お店のレベルが本当にとんでもないですね……!
粟谷 麦
『はい。このお店では、天狗になる気にもならない。もともとそういうタイプでもないんですけど、余計にこう、あぐらをかかずに済むというか。「僕も頑張らないとな」って、自然とモチベーションが保たれる環境だと思います』
──『RED』さんはとっても麦さんに合った環境なんですね。
「こうありたい」と思うホスト像はどんどん外に宣言していく
──麦さんはTwitter等で「ホストはこうあるべし」という内容の発信を重ねておられますよね。ぜひその意図を伺ってみたいのですが。
粟谷 麦
『ああ、あのイタいやつですね(笑)。自分の意見を外に出すのは、「自分がこうあるべし」と遠回しに言い聞かせているようなものなんです。なので他人にどうしてほしいということではなくて、自分のために発信するという側面が強いかもしれないです。
自分はサボりグセがあることも自覚していて、どこまでもサボれてしまうので。できるだけ自分で自分を律するために、周りに宣言するみたいな部分が強いです』
──あれは自戒だったんですね!
粟谷 麦
『あれを見て周りが触発されるような何かになったらいいなとも思うんですけどね。でも半分くらいは、自分に対して言っています』
──てっきり従業員様に暗に向けていたり、女性へのアピールなのかと捉えていました。
粟谷 麦
『女性へのアピールというのももちろんあるんです。でもどちらかといえば、自分が「こうあるべき」というラインからはずれないように、軸というか枠組みを自分で作っているようなイメージです』
──ですが、あの発信をご覧になって、少なからず周りの方も変わっていっているのではないでしょうか。
粟谷 麦
『自分にそんな影響力があるとは思っていないですよ! 「ああまたなんか言ってんなこいつ」くらいに思われてるんじゃないですかね(笑)』
──いえ、そんなはずはないです! ぜひもっと自信をお持ちください(笑)。あと、昔は麦さん、すごく落ち込みやすかったんですよね。
粟谷 麦
『今でもなにか2〜3個のことが重なると落ち込むことはありますよ。でもそういうときは、少し休んで切り替えて「よし仕事しよう」と、自分の中で落としドコロをつくって元の気持ちに戻れるようにはしています。あと男同士で飲んで気分をリフレッシュしたり、趣味の釣りとかキャンプとかをやったり』
京介
『僕はアウトドアは苦手なので、そんな麦を楽しそうだなと思いながら見守っています(笑)』
粟谷 麦
『あはは。一緒に暮らす猫たちも大きな存在なので、特にこの頃は家にいる時間も増やしていますよ』
──麦さんは、自分自身をきちんと見つめられるかたなんですね。
「歌舞伎町からキュンです」PVは必見の「黒歴史」?!
粟谷 麦
『なんだかヒマそうにしてるじゃないですか、京介さん』
京介
『うん、感心して見てた』
──京介さん、今回は本当に麦さんに任せているんだなと感じました。「あえて俺が言うことは何もないぜ」的な。
京介
『そうですね』
粟谷 麦
『ほったらかしってことですか(笑)』
──いえいえ、麦さんへの信頼を感じます。 ところで『RED』さんからファーストシングル「歌舞伎町からキュンです」がリリースされましたね! おめでとうございます。なにか裏話などはありませんか?
粟谷 麦
『そうですね……あれよあれよと話が進んで気がつけばレコーディングマイクの前だったんですが』
京介
『あれよあれよとね(笑)』
──レコーディングはいかがでしたか?
粟谷 麦
『楽しかったです。実はその日は喉の調子がピークに悪かったんですが、僕の担当は主にコールの部分なので、普段からし慣れている分、そこだけやけに声がよく出ました!』
──素晴らしいですね。もうプロモーションビデオも準備されているとか。
粟谷 麦
『はい、ダンスを踊ったんですが、撮影の次の日体調を崩しました』
京介
『寒かったの?』
粟谷 麦
『寒気と冷や汗ですね。3時間踊った後、僕立てなくなりましたもん』
──ダンスは事前にみっちり練習もされていたのですか?
粟谷 麦
『いえ、撮影当日にハードなレッスンがあって、ブワーっと練習しました』
京介
『みんな筋肉痛になってたらしいです。全員いかに運動不足なことか……』
粟谷 麦
『めっちゃいい運動になりました』
──本当にお疲れ様でした。 PVの見どころはありますか。
粟谷 麦
『見どころですか? 最後に麗くんと「ズッキュン! バッキュン!」って言ってるところがあるんですが、もう黒歴史になるのでよかったら見てください。すさまじい黒歴史なので』
京介
『楽しみにしてる』
──どう「黒歴史」なのか気になります!
『RED』の「楽しい」部分をより多く作り出せる存在に
──麦さんは今後、『RED』でどのようなホストさんになりたいですか? あんまり野心家のようなイメージにはお見受けしないのですが……。
京介
『そういう部分は出さないよね』
粟谷 麦
『どうなんですかね、現状のびのびとやらせてもらっているので……うーん、この今の働きやすい環境は守っていきたいと思います。自分で作ってきたものだと思うし、従業員との関わりも今まで通りに、今まで以上にやっていきたいです。
キャンプや釣りに行ったりというレクリエーション係りのような役割を僕がやっているので、営業以外のところでもメンバーたちが「楽しい」と感じられる部分を担えたらと思います』
──どちらかと言えばシャイなイメージだったので、レクリエーション係りとはちょっと意外でした! 最後に京介さんから麦さんへ、ひと言お願いします。
京介
『従業員を連れて出かけて行ってくれたり、麦は本当に一番『RED』のレクリエーション部分を担ってくれていると思うので、今はご時世的に「みんなで」は難しいんですけれども、行けるようになったらキャンプとかに一緒に行きたいなと思います』
粟谷 麦
『京介さんも一緒ならコテージとかバンガローを探さないと』
京介
『外で寝ないで済むのが絶対条件だから(笑)。あとは、麦は面倒見が良いので、今後も継続してお店の良い雰囲気づくりをしてもらえたらなって思います』
粟谷 麦
『沁みました』
──麦さん、今京介さんがお話されている間スマホを触られていましたが……?
粟谷 麦
『沁みました』
京介
『そういう子なんですよ、麦は(笑)。マイペースで掴めない、それが粟谷 麦なんです』