【『RED』京介のVIP ROOM】第1回:『上矢京介/ かみやきょうすけ』インタビュー「統括の素顔」

今回から始まる、『RED/ レッド』の新リーダー『上矢 京介/ かみや きょうすけ』統括によるhoreru新企画「京介のVIP ROOM」。

groupdandy 年間ランキング速報にキャストの名前が入りまくりの『RED』ですが、そんな名店で統括を務める『上矢 京介』ならではの視点で、お店の旬なホストを招いてとことん深掘りします!

今回は第一回ということで、まずは『上矢 京介』自身をディープにインタビュー。前回の特集記事と合わせて、ぜひごゆっくりお楽しみください。


『RED』新リーダーは一匹狼だった?!

──この度は僭越ながらhoreru編集部が、京介さんを深掘りさせていただきます! よろしくお願いいたします。 早速ですが京介さんは「REDを導く新リーダー」なのですね……!

京介
『よろしくお願いします! そうですね、もともとは『ブリ大根KAKERU』producerが居て、僕は二番手のような形だったんですけれども。 『RED』2号店の 『PRISM』が今年の1月にできた関係で、KAKERUさんが『RED』でこれまでやっていたようなことを僕が担当するようになって、今のような状態になりました』

──「統括」というポジションなのですよね。任命されてどういうお気持ちでしたか?

京介
『以前よりしっかりしないとなと思いましたね。あとシンプルに「かっこいいな」と思いました(笑)。前までは「SV(スーパーバイザー)」という肩書だったんですが、いまいちよく分からないじゃないですか。採用面接のときなどでも「SV」と「統括」だと、「統括」の方が相手が「偉い人なのかな」と認識してくれますし、仕事もしやすくてすごく気に入っています』

──確かにピンと来やすい肩書かも! それから京介さんのTwitterなどを拝見していると、リーダーとしてキャストさんから慕われていることや、仲の良さが伺えました。

京介
『それは裏方になってからですね。幹部プレーヤー時代でも、僕は当時可愛がっていた3人くらいとしか遊んだり、ご飯に行ったりしませんでしたし。運営側になる前は、KAKERUさんに「京ちゃんの事を嫌いな人はいないと思うけど、『京介さんめちゃめちゃ大好きです』って人もいないよね」と言われるような人間でした』

──ええ、そうなんですか?!

京介
『 でも「まあ事実だろうな」と、当時はそれでいいと思っていました。プレーヤー時代は仲の良い同僚と後輩が1、2人いれば自分の卓は回せたので、「金払ってまで後輩と絡みたくないな」って。「みんなと仲良く」が本当に嫌でダメだったんですよ、狭く深くというタイプでした』

──そうなんですね、とても意外でした。では裏方に回られてから、かなり変わったのですね。

京介
『そうですね、そこからやっと皆と絡むようになりました』

──その狭く深くというのは、小さな頃からだったのですか。

京介
『小学生の頃はめちゃめちゃ社交的でした! 地元は小さい町なんですが、海に面していて山もあって。町内には小学校が5校あるんですが、どこの小学校にも友達がいたので週末ごとに違う地区の子のところに遊びにいったりしていました。今じゃ考えられないくらい社交的でした』

──社交的なまま中学高校と過ごされたのですか?

京介
『いえ、中学くらいから「狭く深く」になってきます(笑)』

──なぜ(笑)

京介
『中学の時、ちょっと目立っていたグループが、気に入らない子のことを皆でしめし合わせて「そいつと話しない」みたいなことをしていて。気持ち悪いな、汚いなって人間不信になっちゃったんです(笑)』

──環境が変わって京介さんも変わってしまったと。

京介
『そうですね、ある程度皆とは話したんですけど、やっぱり信頼できる仲のいい奴といる方が良かったです。 たぶん根が頑固なので、人に流されたりはしたくないんですよね。でも最終的にはその目立っていたグループのボスみたいなやつとも仲良くなって、そいつとしょっちゅうケンカをしていました(笑)』

「寮があるから」ホストの道へ

──結局ケンカするほど仲良くなられたのですね(笑)。そして高校を出られたあと、一度就職されて退職後にホストを始めておられますよね。

京介
『そうです。退職後3か月間ニートをしていたら、もらった退職金が全部なくなってしまって、部屋も借りられなくなったんです。そのとき一歳下の後輩が仙台でホストを始めていて「先輩もホストしようよ」と電話をくれました。もう嫌になるくらい毎日(笑)。住む場所がないと答えたら「寮がある」と言われ、それでホストになりました。

当初は音楽をやりたかったので、寮に入りながら週3日くらいホストをやって、あとはバンド活動をできればいいかなと思って、荷物をまとめて仙台に行ったんですけど。「週6出勤だよ」と言われ、それをバンドメンバーに伝えたらじゃあ無理だねとなって、ホスト一本になりました。バンドはできなかったです(笑)』

──ご家族はホストという仕事に対してどういう反応でしたか。

京介
『僕の人生なので好きに頑張りなさい、という感じでした。ただ仙台ですぐ売れちゃって、地元にも田舎なのでウワサが広まって、大変でした。父親の同僚が僕の同級生のお父さんだったりするので、「ナンバーワンになったらしいじゃん」「税金大丈夫なの」とか言われていたみたいで嫌でしたね』

──ウワサといっても悪評ではなく「すごい」と注目されていたんですね。仙台ではどういう売れ方をしたんですか?

京介
『入店2ヶ月目でナンバー1になりました。天職だなと思いました』

──すごい! 周りから嫉妬されませんでしたか?

京介
『 そんなことはなかったです。元々2部でやっていたお店で1部営業を始めるというときで、オープニングメンバーのような形で入りましたし、2部の売れっ子は2人しかいなかったので。

僕はもともと昼職をやっていたので、学生の延長でホストをしている子よりも、多分仕事として頑張って結果を出すのが早かったんだと思います。なので今、昼職を辞めて『RED』に面接に来る子が「もっと前からホストを始めておけばよかった」と言うことがあるんですけども、「僕の経験上、昼職経験はすごく大事だったと思うよ」と伝えています』

オラオラホスト『京介』、歌舞伎町で改心

──そんな京介さんは仙台で1年働いたのち、上京して「心が折れた」そうですが……。

京介
『仙台では売上がすごくあったのですが、震災の影響で歌舞伎町に来ました。全国に店舗展開があったお店だったので、仙台のみんなで上京して、系列店で一から始めたんです。そしたら売上が10分の1くらいになって。

当時は天狗だったので、地方でただ売れてただけなのに売れっ子としてのプライドがあったし、お客様には「東京に来て売れてもないのに偉そうなんだよ」って思われていたと思います』

──偉そうとは……オラついてたんですか?

京介
『オラついてました、ホントに。クズですよね(笑)。それで半年くらい苦労しました』

──でもそこで諦めずに頑張られたんですよね。

京介
『最初はお金持ちそうなお客様を狙って頑張ろうとしたんですが、上手くいきませんでした。でも上京して最初に指名をもらったお客様は、アイバンだったんですけども、僕とその子とその子の友達と、友達指名の後輩ホストと4人でご飯に行ったりして。売上は期待せずに、仲良く楽しくやってたんですよね。

結果、そのお客様が上京して半年後のバースデーに、大きいお金を遣ってくれて。そのとき、今までの自分は欲がすごく出てたんだろうなって気付いたんです。お金を気にするのではなく人としての付き合いを大事にした方が、長く続くし自分のことを支えてくれると気付いたのがきっかけで、変わりました』

──すごく素敵な気付きの時……! こうして歌舞伎町でもホストとして経験を積んでいかれたわけですね。

やりたくなかった「裏方」の道に導いたのは『ブリ大根KAKERU』

──約5年前に京介さんが『RED』に入店した当時、ナンバーワンホストだったのが『ブリ大根KAKERU』さんですよね。KAKERUさんについて教えてください。

京介
『やると言ったことは全部やる、すごく負けず嫌いで徹底している人です。やると決めたことを貫く思いの強さ、信念がすごい。周りとは意識が違いすぎるなと思います。

僕が入店した年、KAKERUさんはgroupdandyの年間ナンバーが10位台だったんです。そのとき、「『RED』の年間ナンバーワンの自分が10何位ということで、『RED』というお店が低く見られる。それは自分の責任だ」「でも組数なら毎月これだけお客様を呼べば、年間でこのぐらいになるし、上位3位以内にいけるんじゃないか」というのを、表彰式の帰りに言っていました。

その数字は、当時のKAKERUさんが持っていた記録よりも上だったんですよ。なので聞いてる側からしたら現実味が無くて、「そんなこと可能なのかな」と。でも本人がやると言ったらやる人だから、と思っていたら、本当に言ったことをずっとそのまま続けて、見事に翌年の年間組数でグループ2位、売上も1桁台を獲っていました』

──本当に有言実行なんですね。それは憧れるわ……。それで、京介さんはKAKERUさんについて行こうと思われたのですね。

京介
『そうですね。僕はもともと裏方をやるつもりはなかったのですが、KAKERUさんが裏方になって、「『RED』拡大移転を目標にしている、拡大したら一人じゃまとめられないから、一緒に裏方でやってほしい」とお話をもらって。KAKERUさんに言われたらやるしかないと思いました』

──そもそも裏方になるつもりがなかったのはなぜですか。

京介
『前のお店で経営を経験した際、人を扱うのが本当に大変で嫌だったので、です。従業員とご飯を食べに行ったりしなかったのも、そういう影響なんですよね。自分がやりやすいように2-3年プレイヤーをしたら、辞めようと思っていました』

──そこをひっくり返したKAKERUさんは本当にやり手でいらっしゃいますね!

京介
『そうですね(笑)。今は頑張って『RED』の統括として、ここにいたいなと思っています』

統括はキャストにとっての「好きな人」

──『RED』での5年を振り返ってみて、いかがですか。

京介
『あっという間ですね。でも、成長したんじゃないかと思います』

──素晴らしいですね。今更ですが、「統括」としてのお仕事内容や一日のスケジュールはどのような感じなのですか?

京介
『仕事内容と言われると難しいですが、何でもやります(笑)! もしも何かトラブルがあれば対応しますし、従業員の顔色を見て話をしたり、KAKERUさんが居なくても店舗を回すのが仕事だと思っています。

スケジュールは日によりますが、基本はオープン時間に出勤してキャストと食事に行ったり、ミーティングをしたりします。面接予定があればそれも対応します。営業時間の中盤~後半はヘルプ回りをして、終わったら内勤さん達とミーティングをして帰ります』

──面接! 「常識があり、礼儀礼節があり、いつも明るく元気な人」が理想のキャスト像と伺いましたが、採用面接時はなにがポイントになりますか。

京介
『人間的にちゃんとしているか、ですかね。受け答えが出来て常識がある方。遅刻して来たり、お話ししていて違うなと思ったらお帰りいただいています。最低限の基準を満たせないとお客様の前に出せませんし、他のキャストにも悪影響だと思うからです』

──当たり前と言えど、そういった点をきちんと見定めていらっしゃるのですね。キャストさんの選抜基準がしっかりされていると、女性としても安心して通えるなと感じました。ところで京介さんの『RED』のおすすめポイントはなんでしょうか。

京介
『売上や組数、知名度はもちろんですが、それよりもキャスト同士の仲が良いのが嬉しいです。そこが押しで、凄く魅力的ですね』

──まぎれもなく京介さんご自身が、その雰囲気を作り上げていらっしゃいます! ちなみにキャストさんと接する際に気をつけていることなどはありますか。

京介
『とくに心掛けてはいませんが……うーん、ちょっといやらしいけど、お店も僕のことも好きでいてもらえるように、と思っているかもしれません。みんな「好きな人の言うこと」じゃないとなかなか聞かないと思っているので、それが大事だなと。

あと、一緒に食事をするときは事前にテーマを決めています。「今日は営業の仕方を教える!」とか、「相手のことを知ろう」「僕のことを好きになってもらおう」とか(笑)』

──目からウロコでした。ありがとうございます。最後に、今後の目標を教えていただけますか。

京介
『もちろん、『RED』を誰もが認める日本一の店舗にすることです。絶対にそうなるよう、これからも毎日必死に頑張ります!』

──応援しております……! ありがとうございました!

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