「ただのお金稼ぎでホストやってるわけじゃない」S!N × 一条ヒカル スペシャル対談【#顔が良い】

稀代の人気歌い手『S!N』がgroup BJ 『ほすカフェ』との共同イベントを実施してから約1年。大きな話題を呼んだコラボが、この度単発イベントではない形で復活しました。そう、なんと『S!N』が『しん』という名でホストとしての活動をスタートすることとなったのです!

歌が上手くて顔が良い。そんなリアル王子様・『しん』に会える舞台は完全新規店『THE BUTLER’S CLUB / バトラーズクラブ』です。今回 horeru はその『 BUTLER’S CLUB 』にて、『しん』と group BJ ONE’S CREATION 代表『一条ヒカル / いちじょうひかる』の対談の模様を取材することに成功しました。

人気歌い手が今、あえてホストクラブの門をたたく意味とは。また group BJ の視点で見る、インフルエンサーホストの実力とは。今回も実に濃いロングインタビューとなりました。ぜひ最後までじっくりお読みください。


──本日はしんさんとヒカルさんの対談ということで……よろしくお願いいたします!

ヒカル
すごい対談が実現してしまいました。

しん
なぜ私はここにいるんでしょうか……いいんでしょうか……

ヒカル
いやいやいや(笑)

左から一条ヒカル、しん

──しんさんとヒカルさんは、1年前のコラボイベント以来親交を深めて来られたという認識です。出会いのきっかけはなんだったのでしょうか?

ヒカル
歌手のたなかさんを通じて知り合ったのがきっかけです。過去にたなかさんが僕のお店でホストをやったことがありまして、そのときにめちゃくちゃバズったんです。

しん
それを見て「僕も興味あります」とお伝えして、体験入店にお伺いしたんじゃなかったかな。たなかの方が絶対ホストに向いてますが。

ヒカル
あはは、いやいや僕からしたら、2人とも超向いてます。エンタメ業を極めている域まで行っていて、お二方とももちろん既にファンもついてるので、そりゃ強いよなとは思っていましたが、でもだから僕は最初正直、ちょっとナメてました。

僕はプロのホストとしてやってきていて、お二人はアーティストだと思うので、接待をするとなるとやっぱり違うだろう、席での細かい気づかいとかはできないだろうって考えてたんです。でもお二人ともできていた。「うお、やっぱりプロって、アーティストもホストも共通する部分のある世界なんだな」と思いました。

しん
最初にご相談した去年は、ちょうど僕が誕生日が近く、コロナ禍でライブもできなかった年でした。それで「なにか出来る場所はないですか」とご相談させていただいて。

ヒカル
ライブ活動をしている歌い手さんやバンドマン、インフルエンサーの方も、チェキ会やオフ会も一切できないときだったんですよね。ホストクラブ業界もすごくしんどい時期で、話を聞いて共感できて。

なにか場所貸しだけでもできればと思ったら「あ、昼間にうち、『ほすカフェ』やってる」と気付いたんです。ということでやったのが、カフェとしんさんのバースデーのコラボイベントでした。

しん
楽しかったですね。

──当時『ほすカフェ』が希望の光だったというわけですね。

しん
そうですね。僕はホストクラブにそもそも行ったことが無くて、ステージがあるとも思ってなかったんですけど。見学してみたらステージもLEDもあるし、音響もしっかりしていて、なんならライブハウスと似た造りになっている! ということが分かって。ここだったらライブみたいなことも本当にできそうだなと、たなかの動画を見たときから思っていたんです。

──気付きがあったんですね。「あ、ホストクラブ使えるじゃん」と。

しん
そうですね。

ヒカル
ホストクラブの二次利用をしていただくという感覚でした。僕らとしてもホストは一般的に近寄りがたい業界であるという認識ではあって、でもお店をインフルエンサーの方たちがハコとして使ってくだされば、今まで近くはなかった層への宣伝にもなる。

「あ、意外とホストクラブってこんな感じなんだ」「アングラじゃないんだ」っていうことを知っていただくきっかけになればと思いました。

下ネタツイッタラーの正体は歌うまイケメンだった

──そもそも、しんさんはなぜ歌い手を始められたのでしょうか?

しん
流行っていたから、ですね。僕が歌い手を始めて11年経つんですけど、11年前というと多分「第三次歌い手ブーム」くらいなんですよ。そんな言葉は無いかもしれないですけどね。今もいらっしゃる大御所の方、「歌ってみた」文化を作り上げたような方たちがいて、その人たちを見て始めた人達……を見て始めた、くらいの人間が僕の世代です。

音楽は元々、やっていたと言えるかどうか分からないレベルでやってはいました。でも当時はみんなが素人だったんです。今はレーベルが参入してきたり、SNSを利用するために歌い手をするというような流れがあるんですけど、当時は本当にずぶの素人がやっている時代で、「ミックス」なんて言葉も分からなければ、録った音をそのまま出す、というのも普通でした。

そういう時代に他の人の歌を聞いて、僕も若かったので「僕の方が上手いわ!」って思って(笑)。でも、それで自分でやってみても、全然話題にもならないんですよ。なので「おっかしいな」と思って続けていた、という感じですね。

ヒカル
へえぇ。どうやって認知が伸びたんですか?

しん
他の皆さんはスマッシュヒットとか代表作があるんですけど、僕はそれが無くて。だから僕、再現性がないんですよね(笑)。たぶん、Twitter の下ネタが面白かったんじゃないかと思います

ヒカル
ああなるほど! 喋りが上手いですもんね、本当に。

しん
たぶん「下ネタのツイッタラー」だと思われて、でもツイートを見ていたらたまに歌も上げていて、「歌もやるんだ」と思われていたのではないかと。

ヒカル
それは計算ですか?

しん
いえ、自然ですね。それから時代的に歌い手がライブをするようになって、顔を出したら、まあ僕、顔が良いじゃないですか

ヒカル
はいはいはい。あ、自分で言っちゃうんですね。

しん
あはは! まあとにかく Twitter での下ネタとライブでのギャップじゃないですかね。それで認知が伸びたのが5、6年前で、そこから先はそのときのファンと楽しくやらせてもらっている、という感じです。

ヒカル
しんさんって「芸能肌」なんですよね。エンターテイナーって、絶対に3つ以上のものを持ってるんです。歌だけじゃやっぱり厳しくて、プラスでトーク力とか文章力、それにプラスでイケメンっていう、3つの要素がある人じゃないと、芸能の仕事って絶対成り立たないんで。それが自然にできてるのがしんさんなんですよね。

しん
そういうことなんですよ。……まあ自分では、全然分かってないんですけど(笑)

ヒカル
トークはどうやって鍛えたんですか?

しん
鍛えられてるのか自分では分からないんですけど、人が笑ってくれるのがちっちゃい頃から好きですね。

ヒカル
ああ、それだ。一緒です僕も。それってすごく、考えるじゃないですか。人と会う時のために常にネタを探したり、「これを言ったらウケるかも」とか。ちっちゃい頃から人の笑顔を見る人って、脳内で訓練されてるんですよ。そこの差ってけっこうデカいですね。

しん
わあ、全部言語化してくださいますね……!

ヒカル
あはは、僕好きなんですよ、「なんでこの人こうなったんだろう」って考えるのが。で、話を聞いてつなぎ合わせて行って、現場で落とし込んでいく。

しん
女性とたくさん話して来たからなんでしょうね。女性って、言い当てられるのが好きじゃないですか。「私のこと分かってくれる!」って。ズバっと言い当てるほど、自分のことを見てくれているということなので。

ヒカル
おお、しんさんも言語化してくれた!

──お互いに良さを言語化されましたね。

ヒカル
でも僕達、普段はあんまりこういう話しないんですよ。いつもしんさんとは、イケメンとデートする感覚で、フルーツパーラーでなんも生産性のない話とかしてたので(笑)。「うわイケメン! 食べてるとこ、写真に撮ってもいいですか?」とか聞いたりして。

──ただのイチャイチャカップル。ヒカルさんの婚活も終了ですね。

しん
早く僕の家賃も出してほしいです。

ヒカル
頑張ってもっと稼ぎます!

「歌い手」マネー論

ヒカル
ところで、歌い手さんの話が気になります。YouTube 一本で生活できるようなレベルの手前の、下積み中の方々って収入源はどうなってるのかな、とか。

しん
基本的には現場ですよね。ライブをしたりチェキ会をしたり、配信の投げ銭とか、ツイキャスが強い文化ではあります。歌い手とひと口に言ってもプラットフォームが分かれていて、僕たちみたいにニコニコ動画から出てきたのが最初で、次にツイキャスが出てきて、今は YouTube へと移行していってます。

あとはライブを企画する側になる方もいらっしゃいますね。もう事務所が要らない時代になってきています。

ヒカル
となるとやっぱり、コロナ禍でライブができないというのは相当苦労されたのでは。

しん
そうですそうです。現場の売り上げが無いわけですから、通販でチェキやグッズの販売をするとか、そういうことをしていました。僕たち、基本的にカバー曲を歌っているので、音楽をお金にできないんですよ。自分で楽曲を演奏して、とかなら問題ないと思うんですけど、カラオケは広告収入が入らないので。

なのでなにかグッズを販売するか、オリジナルソングをサブスクではじめるとか、僕のようにホストをしてみたり(笑)、色々ですね。

ヒカル
歌い手さんやYouTuber、インフルエンサーの方って、マネタイズのポイントがすごく少ないなと感じました。でもそこには「ホストをやっちゃダメでしょ」みたいな共通認識がたぶんあって。やっちゃったらファンがいなくなるとか、「お金かよ」って思われちゃうとか。

しん
はい。今日もまさにリプライが来ました。「ファンで楽に金を稼ぐことを覚えたな」みたいな。

ヒカル
そうそうそう、そういう偏見があると思っていて。

しん
そうなんですよね。楽なわけがない(笑)

ヒカル
実際はホストクラブって、ファンサをたくさん出来る場所でもあるんですよね。しんさんの昔からのファンが来店されると、僕、感謝されるんですよ。しんさんを誘ってくれてありがとうって。「やっぱりライブだと遠いし、お話したくても横に座ってお話できる時間なんて今までなかったです」と。

「確かに高額ではあるんですけど、そのお金を払う価値があるし、なおかつ内装もきれいで、他のホストたちも一緒になって喋ってくれるこんな楽しい空間、幸せです」って言ってくれることが、僕、めちゃくちゃ嬉しかったんです。

それで正直、今まで僕らに近くなかったこういう歌い手とかの層のかたも、この偏見がなくなれば、なにかのチャンスになるんじゃないかと感じるんです。稼いだお金も、歌い手の活動資金につかえますし。この界隈の人たちがもっと参入できるようになれば、ホスト業界ももっと変化していくんだろうなと思います。

しん
僕も昔から活動していて、CDを売るのはいいのにホストをするのはダメという偏見が、あんまりよく分かっていなくて。CDだって別に本当は1枚でいいのに、交流会に参加するために10枚、100枚買ったり、という行為がV系でもアイドルでもあると思うんですけど。それが許されて、ホストにボトルを入れるのはなんでダメなのかと。偏見と、界隈の違いはすごく感じます。

ヒカル
「行きたいしCDも買えるんだけど、ホストクラブは行けない」というようなかたの妬みというのもすごく強いんじゃないでしょうか。もしかしたらそれは距離的な問題かもしれないし、年齢的なものかもしれないですけど。そういうのが混ざってるとは思いますね。

しん
そうなんですよね、だから完全な悪意で「ダメ」と言われているわけでは無いと思うんです。好きだからこそそう言っちゃうというか。

ヒカル
「私が行けないから」やらないでほしい、というね。そういう方のためには、なにか別の活動をやっていくということになると思うんですが。でも、なので今、インフルエンサー界隈の人のチャンスを広げるという意味では、しんさんがすごい突破口を開いてくれているような気がしています。

「あ、なんだ。しんさんがそんな感じでできてるんだったら、俺もやってみたいかも」という人が今後増えて来そうな気がすごくしているんです。

でもそれをやることって正直、めっちゃ不安だと思います。実際にやってみてもし全然お客様がつかなかったら「今までの活動はなんだったんだ」ってなるかもしれないし、すごくプレッシャーだと思う。そんななか楽しんでできるしんさんが、僕は相当スゴいと思います。

損をしてでも先取りする王子『S!N』

しん
僕は昔から、「人より早く」ということを意識してきました。

例えば歌い手で絵描きさんと仲良くし出したのは、僕が多分最初で。ライブでモッシュとかヘドバンをするのも、今は普通だけど当時はサイリウムの方が主流だったので、僕と一部の先輩たちだけでしたね。あとチェキ販売も、歌い手では僕が最初なんじゃないかな。V系では普通だったんですけど、歌い手界隈には根付いてなかった文化でした。

ヒカル
けっこう色んな文化、作ってるじゃないですか!

しん
みんな知らないだけで、実は意外と(笑)。

ヒカル
しんさんはビジネス脳でもあるんですね。

しん
でも最初にやるって嫌われるんですよ、「なんか違うこと始めやがって」って思われて。だから今も、ホストを始めたことによって僕を嫌ってる層は絶対いるし。

ヒカル
そう、それが怖くて普通はできないんですよね。

しん
でもヒカル社長がおっしゃるように、今後はホストを始める歌い手が増えるんじゃないかなと思います。ライブ、できませんし。ああ、あともうひとつ作った文化がありました。歌い手のグッズがオシャレになったのは、たぶん僕からですね。

ヒカル
むしろ昔はオシャレじゃなかったんですね(笑)

しん
昔は歌い手たちって、今でいうVTuberみたいに顔を出さずイラストで活動していたんですけど、そのイラストを載せただけのものとか、チープなライブグッズが多かったんです。

でも僕がほぼ最初に、グラフィティを入れるというのを始めました。Tシャツも普段着にできるように、デザイン性を高くして。今ってインフルエンサーがブランドを興したりするけど、僕がそういう文化のハシリだったと思います。言い過ぎかもしれませんが(笑)

ヒカル
すごい。ビジネスの勉強って、なにかしたんですか?

しん
してないんです。それに、こればっかりは損でした。カッコつけると、原価が高くなるんです。でもその分値段を釣りあげたとしても売れないから、原価率高く売って。カッコ悪くダサいもののままを売ってる方が、儲かってはいたと思います。だからビジネスとしては損してます(笑)。

ヒカル
あははは!

しん
でも、ファンサとしては成功していると思います。それに僕のファンじゃなくても「S!Nさんのグッズはかっこいい」とよく言っていただいていました。

ヒカル
一種のブランディング。それは「利益じゃないところの利益」ですね。しんさんは時流を読む感性が鋭い。

しん
でも、TikTok は僕もうおじいちゃんだからついていけないんですよ……。そこをいくと、group BJさんはすごいなと思います。

正直「SNSなんかやりたくない」と思ってるホストさんもいると思うんですけど、それでも組織全体でやると決めて実行されていて。やってみないと得られない経験も絶対あると思うんで、結局価値になりますよね。

コロナ禍で営業時短を迫られたときも、業界で最初に昼営業をしたのはヒカル社長でしたし。そういうキャッチアップが早いな、すげえなと思います。ヒカル社長こそ完全にインフルエンサーですよね。

ヒカル
うわあ、本当ですか。でもうちは、BJの組織力に助けられたんです。これがないと成立してない部分は多いですね。文化って大事ですね。

しん
僕は他のお店を知らないですが、BJはカッコいいなと思います

ヒカル
うわ、嬉しい! 顔が良い人から「カッコいい」って言われた! これ、記事にするとき赤い字で強調しておいてくださいね!

※編集部よりヒカルさんへ※
仰せのままに編集いたしました!

インフルエンサーでもホスト業はカンタンじゃない

しん
しかし BJ のホストの皆さんは、本当に腰が低いですよね。イメージが変わりました。皆さん1,000万とか1億とか売ってらっしゃるわけで、「S!Nとかインフルエンサーかもしれんけどナンボのもんじゃ」みたいな意識でいてもおかしくない。

なのに皆さん、僕がお店にお邪魔したとき「あっ初めまして、よろしくお願いします! ○○です!」って、絶対全員僕のところまで来て挨拶してくださって。もう圧倒されました。本当にすごい。

挨拶って当たり前なんですけど、でもできなくなっていくものなんですよね。面倒ですし(笑)。それを皆さん、もちろん僕に対してだけではなく、お客様が来店したときとか、役職者が出勤したときも全員なさっていて。ホストとしていうより「人」を育てる、BJ の文化がすごいなと思いました。

ヒカル
そこをすごいと言ってくれる、そういう視点が持てるしんさんこそ教育者だと思います。僕が「早くお店の代表になってください」と言ってるのも、あながち冗談じゃないんですよ(笑)

──もう代表職を求められているしんさんですが……実際にホストの仕事をしてみて、大変なことはありますか?

しん
やっぱり、お客様にお願いができないです。おねだりできない。

ヒカル
いやいや、まだホスト始めて2日とかですからね。それでもうそういうお客様がいること自体がすごいんですけど。でも、今1,000万とか1億を売ってるホスト達も、最初はどうやってお願いしていいのか分からなかったんですよ。

しん
そうなんですか!

ヒカル
「その金額分のお返しが思いつかない」とか「自分がそんなお願いをしていいのか」って思うんですよね。

しん
自分がまさにそうです。

ヒカル
そう、その感覚はつまり、その料金をナメてないということなんです。今後ホストのノウハウを学んだり、女性に対して「その金額をつかってくれたらこういうお返しができるんだ」というホストとしての自分の正解を見つけると、もうどこまでもお願いできるようになるんですよ。

つまり「これだけつかってくれたら、僕はこんな仕事で返せるよ」というのを、自分の中で自信を持って言えるようになるんです。そうなってからは、もう嘘じゃないお願いができる。僕という商品を買ってくれたらこれだけ楽しませることができるよ、ということがきちんと言えるので、そこからすごく強くなれると思います。

しん
ああ、まさに自分が今この空間にいることの、商品価値がまだ分かっていないです。顔は良いですよ? 顔は間違いなく良いんですけど。

ヒカル
顔が良いだけで、もうかなりイケると思うんですけど(笑)。つまりはファンサなんですよね。使っていただいた分お返ししようというギブの気持ちがあるので、それだけで十分なんですよ。しんさんは「つかって良かった」とちゃんと言っていただきたいというサービス精神がある。

しん
本当はクズになりたいです(笑)。つかわせるだけつかわせて、お返しはとくに考えない、みたいな。でもできない。

ヒカル
それは確かにその方が楽なんですけどね。僕もそれが出来なかった人なんです。10年、20年後も「あのときつかって良かった」と言われなきゃ、この仕事やってて堂々と歩けないなという意識がすごくあるので。

変な噂が立ったり「アイツ口だけだよ」とか言われるのはめっちゃイヤじゃないですか。結局そっちの方が面倒くさいんですよ。あとあと大変なので。

しん
うん、開き直ってクズとして営業されてる方はそれがひとつの営業スタイルですし、そういうプロなので一種の憧れはありますけど、自分にはできないですね。

ヒカル
でも、そういうやり方で売ってた人って、結局落ちるんです。そして落ちたときに、上がってこられない。だから歌舞伎町ってすごく分かりやすいです。

一緒に働いていなくても、「そういう売り方してたんだろうな」「内容無いんだろうな」という人はすぐ分かります。そういう人は1年は売れても、継続して3年売り続けられることは絶対ないです。今この記事を見て「僕のことかも」って震えてる人、いるかもしれないですね。……お前のことやで!

何事もプロでしかお金って稼げないじゃないですか。アマチュアとプロってやっぱり違って、それ相応の努力と覚悟が必要なので。しんさんは、すぐプロになると思います。

しん
とりあえず再来月までには、ナンバーワンになるので。頑張ります!

ヒカル
意識が本当に高い。でも僕からしたら、しんさんは「従業員」ではなく「SP」、スペシャルプレイヤーとして来ていただいていて、ネームバリューをお借りしているという意識なので。

うちの従業員がそこに負けたら、悔しい気持ちもあります。しんさんの成功も嬉しいし、一方で俺の息子たちが負けるのは悔しい、そこのせめぎ合いはちょっとありますね(笑)。でも立場上、お教えすることは平等なので。しんさんは吸収率がめっちゃ早くて、楽しみですね。

しん
折角お世話になるなら、お店に還元するために売上も立てたいですし、売上を立てたことによって自分の価値も上がりますから、本当にナンバーが付いたらカッコいいなと思うので頑張ります!

──いつも BJ のホストさんにお話を伺った時に出てくるような言葉が、今日はホスト経験2日なはずのしんさんから、ナチュラルにポンポン出てきます。

ヒカル
そうなんですよね。元から、そこの波長は合ったのかなと思います。ご都合主義の方だと、うちってたぶん合わないじゃないですか。

しん
ありがとうございます。でも、合わないことがひとつだけあって……ダウンサービスで足がパンパンなんですよ(笑)

ダウンサービスをするしんさん

ヒカル
あははは! 歌い手さんがステージ上でひざまずくことなんてないですもんね。

しん
はい、引きこもりは全然使わない筋肉なので(笑)。これだけは合わないです!

ヒカル
そこはスクワットとかして慣れてもろて(笑)

経営したけりゃ BJ で学べ

──最後にお二人が見ている将来についてお教えください。『CLUB 顔が良い』はいつできますか?(笑)

ヒカル
すぐ作ります。大箱で、2億かけます。

しん
僕も20万出資します! で、「ここはおれの店だ」ってドヤ顔をします(笑)。でも、本当にそういうことがあったら楽しいですよね。今のところ前例は無いと思うので、インフルエンサーにもこういう道が開ける可能性があるんだよというのを、僕が示せたら。

ヒカル
うわ、めっちゃ夢ありますね。でも BJ の文化だったら、いける気がしますね。BJ は挨拶をすごく大事にしているという話がさっきも出ましたが、それはなぜかというと、挨拶ってこの業界のことを何も知らない彼らが、最初に持つ武器なんです。

ホストは人から好かれる仕事なので、人たらしにならなきゃいけない。なので挨拶ができないより、できる方が人に好かれるよ、という教育をしているんですね。例えば今後インフルエンサーの方が「お店を持ちたい」と思ったとしても、特に接待業なんて何が正解かわからないじゃないですか。それを勉強するには、本を読んだりもあるけど、現場で学ぶのが一番で。

僕も人事術とか経営学は BJ で学びました。将来お店を持ちたいのであれば、我ながら勉強になる文化があるなと思っています。インフルエンサーのかたも、最初は自分ひとりのためのマネタイズでホストを始めたとしても、勉強してゆくゆくはお店を持ちたいとか、そういうことにつながればいいなと。

うちの従業員も同じで、やっぱり会社を出したい、お店を持ちたいという子が多いですよ。「経営したかったら BJ で学べ」となることが僕の夢でもあります。

──BJ さんは将来の経営者の集まりなんじゃないかと、私も常々思っています。

ヒカル
まさにそうして、ホストの業界地位を上げたいんです。以前も箕輪厚介さんや西野亮廣さんに相談させていただいたことがあるんですけど、そうすると「やっぱり成功者を多く出すことが業界の勝ちだよ」と言われたんですよ。

東大がいい例ですよね。良い職場に就けたり成功されている方が多いから、そういうブランドになっている。でもホスト業界で、ホストを上がって成功している人って、正直少ないんですよ。

しん
芸能人になって、美容クリニックを開いてとか。

ヒカル
そうそう、それも成功例のひとつなんですけど、もし一部の天才だけがそうなっていくとなると、皆あきらめますよね。でも一般人だった人が、BJ を経て成功していくひとが多かったとしたら。

だったら下手に大学に入るよりも、うちに就職した方が良いですよね。僕たちホストなんて資格も要らないですし、それでプレイヤーとして20代で資金を何千万と稼げて、さらに人間教育も受けられて、商売のイロハが身につくと、経営者になれる。

しん
再現性の提供ということですね。

ヒカル
そうです。それが僕の夢です。なのでしんさんのお店も、本当にやりたいですね。

しん
持ちます! 1年以内に持ちます。インフルエンサーも配信だけじゃ限界があるけど、ここにはステージもありますから。メンズアイドルも歌い手も、ホストクラブでライブして、隣りに座って話して、ファンの満足度を高めてということができます。

──新しい可能性が広がりますね。

しん
はい。僕は、シャンパンが入るたびにチェキを撮ろうと思っています。

ヒカル
あはは! 良いですね。

──ホストクラブ業界にも新しい風が吹きそうですね!

ヒカル
はい、楽しみです。暴風注意報、出てます。

しん
頑張ります。一緒に、頑張りましょう!


現在、『しん』は「SP(スペシャルプレイヤー)」として歌舞伎町の『THE BUTLER’S CLUB / バトラーズクラブ』に在籍中です。

出勤は毎日ではありませんので SNS での情報を要チェック。事前に本人へDMすれば、あなたの予定に合わせて出勤してくれる可能性もありますよ。本人への直接連絡のハードルが高ければ、お店への連絡でも大丈夫です。

事前連絡のメリットは、お目当てのキャストと初回料金のままで通常より多く話せること! このシステムはかなり大きいので、思い切って名指ししちゃいましょう。『しん』をはじめ数々のイケメンホストが、あなたの来店を今この瞬間も待っていますよ。

THE BUTLER'S CLUB

THE BUTLER'S CLUB

東京都新宿区歌舞伎町2-14-8 メトロプラザ2ビル 1F

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