【group BJ の新たな顔】グループNo.1ホストにインタビュー:風吹 桜幹部補佐──オタクがホストの世界を制す
2022年2月度、group BJ に新たなナンバーワンホストが誕生しました。それは『CLUB GUYS / ガイズ』の『風吹 桜 / ふぶき さくら』幹部補佐。キュートなルックスで無邪気な笑みが特徴的なオシャレイケメンです。
今回はそんなニュースターに horeru がいち早くインタビューを行いました。「ホストの仕事はすぐに辞めるつもりだった」というシティボーイは、どのような道のりでグループナンバーワンの座にまでのぼりつめたのでしょうか? 話を聞くうちに見えてきたのは、とにかくストレスフリーなライフスタイルと、ただ好きなことにひたむきな姿勢でした。
ホストに限らずいま仕事に悩んでいるかたや、ちょっと疲れているなというそこのあなたにも是非読んでいただきたいインタビューです。ごゆっくりお楽しみください。
──桜さん! この度はグループ no. 1、本当におめでとうございます。実は2年前にも取材でお会いしているのですが……
桜
2年前の取材、覚えていますよ! 今回のことは実感はないんですけども、ありがとうございます。
──わ、覚えていてくださりありがとうございます。勝手に感慨深い気持ちになっています。桜さんへのインタビューは初めてなので、まずはプロフィールを確認しますね。確か2年前がちょうどハタチくらいでいらしたので……
桜
今22歳です。
──ご出身は?
桜
東京なんです。
──シティボーイだ。桜さんはなぜホストになったんですか?
桜
ほんとはホストをやろうとは思ってなかったんです。体験入店だけしてみて、それで終わろうって思ってたんですけど。でもお店を見た瞬間にすごいなあと思って。
──何がすごいと思われたんですか? お店の内装などですか?
桜
働くキャストの皆さんですね。なにより、 『YU-MA / ゆーま』社長がすごくかっこよくて。その社長に「うちで働いてよ」って言われて、「はい!」って、もうキャリーバッグひとつで飛び込みました。でも、正直この世界に入るのは少しコワかったです。殴られるかと思って、覚悟を決めてきました。
──よくそんな覚悟で(笑)。でもコワいと思いながら入ってみたら……?
桜
本当に良い人ばっかりで「あー良かった!」って思いました(笑)
──YU-MA社長に憧れて勢いで入店という経緯は理解しました。当時、ホストになってのし上がるぜみたいな野心はあったんですか?
桜
無いです(笑)。僕、そういうものが本気で無いんですよね。最初の頃は「お金もらって適当に過ごしてればいいや」って思ってました。
──ちょっと、グループナンバーワンらしからぬ発言ですね(笑)
「1年間売上なし」から1,000万プレーヤーへ
──それが2019年4月頃のお話しかと思います。入店から1年半ほど経った2020年9月度に初めて月間売上1,000万を突破されていますが、桜さんはそれまで1年間売り上げがなかったとか……?
桜
そうですね、本当に月50万円前後くらいを行き来していました。
──その頃の心境は覚えておられますか?
桜
覚えています。毎日出勤して終わりという感じでした。寝て起きて出勤して帰って寝て、ともう適当でしたね。
──ええと、焦りがあったわけでもなく?
桜
全然無かったんです(笑)。でも、1,000万を売ってから少しずつ気持ちが変わりましたね。
──あれ? 気持ちができる前に先に1,000万も売れたんですね。
桜
そうです、なんだか売れちゃって。
──ええと、もうちょっと詳しくお聞きしてもいいでしょうか。
桜
営業を続けていく中で良い出会いがあったんです。それで、バースデーというのもあって「月間1,000万を達成したい」と、「設置のタワーをやってみたい」という想いを伝えるようになりました。
その月の締め日には、『GUYS』史上初の月間売上1億を達成するかどうかがお前にかかっている、とお店から言われて。みんなに「行け!」と言われたので、行けました。
──……あのー、普通行けって言われていけるもんじゃないと思うんですよね(笑)。やっぱり根性がモノを言ったのでしょうか。
桜
いえ、そんなに考えてもいなかったと思います。あの頃の自分は、「1,000万突破したらすごいなあ」くらいにしか思っていませんでした。
──「すごいなあと思ったらいけちゃった」というわけですね。こんなにノンストレスで売上1,000万達成なんてすごいです。実際突破してみて、いかがでしたか?
桜
そのときは「やったあ」と思いました。でもそこからどんどん気持ちが変わって、「年間1億売りたい」「ナンバーワンになりたい」と少しずつ思うようになりました。
──なるほど。桜さんの場合は月間売上1,000万を突破してはじめて、ホストとしていろんなことに目覚めていかれたのですね。
オタクはホストに向いている
──ここで少し話は変わりますが、実は前回インタビューをした『BATTLE FIELD CLUB / バトルフィールドクラブ / BTF』の『郁也 / いくや』幹部補佐からメッセージと質問をいただいています。
桜
ええ?(笑)
──こちらです!
連続タイトルおめでとうございます!
悔しいですが、師匠はいつも僕の先を超えていきますね。
素直にカッコいいです。
GUYSの頃はチームリーダーの桜補佐には大変お世話になりました。
あの頃はお互い非役職者で、お陰様で今では僕は毎日膝を抱え、土下座したりと謳歌しています。
桜
あはは!
質問なのですが、
桜補佐は僕同様に数字がつくのが遅い方だったと聞きました。
ヘルプでも人気でおしゃれな桜補佐が、今に至る上で1番努力して変えていった部分を教えて頂けると嬉しいです。
桜
なるほど。うーん、やっぱり「口に出す」ですね。
僕自身は多分、全然努力していなくて。でもお姫様には年間1億突破と月間1,000万継続、それにナンバーワンになりたいとか、『BLACK DIAMOND CLUB / ブラックダイヤモンドクラブ』の『たお』代表たちに負けたくないと、毎日ずっと言っていました。それじゃないですかね。
お姫には「うるさい!」「分かったから!」って言われますけどね。
──それまでは比較的のほほんとされていたのに、今では仕事バカに。1,000万が桜さんを変えたんですね。
桜
そうですね、1,000万が(笑)。
──桜さんの場合、周りを固められてから変化が始まるタイプな気がします。
桜
あはは、そうなんですよね、周りにどんどん固められて。
──これは偏見かもしれませんが、やっぱりホストクラブって、働く場所としてはすごく厳しそうで、のほほんと生きていられない場所のように思えるんです。ですが桜さんはその中で、すごく平和に過ごしてらっしゃいますよね。
桜
とっても平和に生きています!
──その秘訣は何なのでしょうか。
桜
あはは、秘訣ですか? うーん……僕は意外とオンオフが激しいんですけど、多分それだと思うんですよね。もうオフの僕はひどいですよ。お家にいてアニメを見たり、結構オタクなんです。
──自分の時間をしっかり取って、頑張る力を貯めて。
桜
それでオンのときはしっかり切り替えてという感じですね。僕、意外と色んな分野のオタクで、アイドルとかも好きなんです。もう高校生ぐらいからずっとオタク。
──全然オタクには見えません(笑)。何がきっかけだったんですか?
桜
そもそも自分に趣味がなくて、ちょっと探してみようと思って幅をめっちゃ広げて色んなものに触れてみたら、全部のジャンルでハマっていきました。だからアニメとかジャニーズ、女の子のアイドルとか K – POP とか、なんでもお話しできると思います。
──それはすごい魅力ですね。オタク知識がバッチリ接客に活きてきそうです。
桜
そういう部分では、『GUYS』のキャストのみんなにはよく頼られます。「僕のお姫様が地下アイドルが好きなんですけど、ちょっとヘルプお願いしてもいいですか」とか。全ジャンル対応可能なので、そこは活かしていますね。
──おお。さきほどの郁也さんの問いに対する答えはそれじゃないでしょうか。
桜
あ、これですかね?
──何にでも興味を広げて知識を得る努力、というところかもしれません。
桜
確かにキャストのみんなにも「知識持とうね」ということは結構言っていますね。
──そんなところが桜さんの愛される所以なのですね。
ロイ代表代理は師匠でライバルで永遠の憧れ
──今年、2022年の1月にグループNo. 3になられて、そして2月度についにグループNo.1に。ご実感はないとのことですが……?
桜
そうですね。ナンバーワンには本当にずっとなりたかったですが、実感はまだほとんどありません。でも、Twitter とかインスタを見てくれたプライベートの友達からも「おめでとう」っていう連絡がたくさん来て、それで「あ、ナンバーワンってすごいんだな」とは思いました。
──業界外からも反響があるとなると、すごさを実感しますよね。
桜
でも多分僕、本当に頑張ってないんですよね。頑張ったのはお姫様だったと思います。僕はナンバーワンになりたいという気持ちを口に出していた以外、何もしていません。
──ですが、お姫様が頑張れる理由はきっと桜さんにあるはずですよね。色んな知識を持ってらっしゃって、「お話しして楽しいな」とか「この話もできるなんて!」とか、そういうところも桜さんの大きな魅力なんだろうなと思いました。
桜
とんでもないです。ただ、『GUYS』のプレーヤー陣から YU-MA 社長や『ロイ』代表代理、『禅 / ぜん』プロデューサーがいなくなって、お店を支える人がいなくなったので……それを意識するようになってから、自分の想いを毎日口に出して言うようになったと思っています。とくに僕の中では、ロイ代理の存在が一番大きかったです。ロイ代理は僕の師匠ですね。
──師匠はロイさん。ライバルは?
桜
ロイ代理です。
──ライバルもロイさん!
桜
僕の中での「No.1像」って、ロイ代理なんです。負けられないなと思っています。
──ロイさんのどんなところを尊敬されていますか?
桜
こんなこと言うとめっちゃキモいので、本人には言わないんですけど……。顔がかっこいいし、存在もかっこいいし、僕は意外とメンヘラな部分があるんですけど、そういう時にそばにいてくれたりして。あの、彼氏みたいな存在です。
──ズルい! 桜さん、女性を代表して言わせていただきますが、ズルいです。
桜
あはは。そうやってそばにいてくれたり、細かな相談にもめっちゃ乗ってくれるかたなので、僕のお姫様が一番お世話になっているくらいなんです。だからみんなロイ代理が大好きですね。僕はよく「もうロイ信者だよね」って言ってます。信者なんですよ。
──「ロイさん教」まであるんですね。そんなロイさんがナンバーを上がられてしまっては、大変ですよね。
桜
はい、でも逆に「自分がやらないと!」と思えるようになりました。去年ロイ代理が「自分の元から1億円プレーヤーを出してあげられなかったってのが悔しい」って言っていて、それを聞いた時に「ああ、1億円プレーヤーになるのは自分だな」って思ったんです。
だから意外と楽しいですね。大変よりは、楽しいです。
──頼もしい。では、今年の桜さんは1億待ったなしということですね。
桜
1億と言わず、4億ですね。
──おっと、ロイさんの記録(3億)を超えていきますね。
桜
超え……ていきたいですね!(笑) すごい数字ですけど……。
──語弊があったら申し訳ないんですけど、今の桜さんって「自分では努力してない」とおっしゃっていて。比較的ストレスがないとおっしゃる状態で今この成績を既に出しておられるので、ここからさらに本気を出して努力されたら、すごいことになるのではと思いました。
桜
あはは、確かに。よくロイさんに言われます。「ちょっと頑張れ !」って。
──今の桜さんの課題はなんですか?
桜
卓数ですね。月間100本を目標にしています。難しいし、苦手なんですけどね、僕。初回のお客様になかなか指名いただけなくて。
──ええ、そうなんですか?!
桜
そうなんですよ、実は。そこはもううちの『流星 / りゅうせい』幹部補佐という顔面国宝が、みんな持ってっちゃうんですよね。
──確かに流星さんは正統派イケメンという感じでとてもかっこいいですが、一方の桜さんは可愛らしいタイプで。『GUYS』で2極を張って、やっていけるのでは?
桜
言われてみれば、2人で接客してコンビで送り指名をいただくことは多いですね。これから一緒にワン・ツーコンビとして、初回の指名を取りまくりたいです。でも、全部が苦手なんですよね……。
──意外です。でもちょっと思ったのですが、今の桜さんは、苦手意識が邪魔しているだけなのでは?
桜
うわあ、そうかもしれません(笑)
──苦手と思わず、それこそオタク全開で、なんでも会話できるというところを是非お見せしていってほしいです……!
桜
確かに。僕のオタク度は意外とすごいですよ? 頑張ります!
ナンバーワンになっても自信は持てない
──最後に、桜さんにとって『CLUB GUYS』とはどんなお店ですか?
桜
そうですね……なんだろうな……。家、ですかね。
──家?
桜
みんな家族なんです。お父さんがいてお母さんがいて、みたいな。
──えっと、どなたがお父さんとお母さんですか?(笑)
桜
禅プロデューサーがお父さんで、ロイ代理がお母さんですね。で、同期たちや後輩が兄弟。めっちゃ、家族ですね。
──桜さんはとても家族思いなんでしょうね。
桜
いえいえ、でも後輩の面倒を見るのは、意外とめっちゃ好きです。後輩は焼肉に連れて行っています。
──ええ、いいなあ!
桜
なんだか「僕といえば焼肉」みたいにされてるんです、後輩たちに。言えば連れて行ってくれるぜって。
──……それ、ちょっとカモにされてませんか?
桜
あはは! ちょっとそうかもしれません。
──でも、こんなに親しみやすい、お話ししやすいお兄ちゃんだったらもうそれは、甘えたくもなりますよね。可愛らしくありながら頼りがいもあるなんてズルいです。
桜
全然そんなことないですよ。
──すごく謙遜されていますけども、もっと自信を持ってください……!
桜
ああそうなんです、僕、自信がないんですよね。ナンバーワンになっても意外と全然自信はないです。
──これはもう、4億売って自信をつけるしかないですね。
桜
それがたぶん一番でしょうね。売るまでは自信出ないと思います。よく言われますね、自信なさすぎって。
──桜さんの理想のホスト像ってどんな感じなのでしょうか?
桜
自信があって、オラオラしてて……チャラいけど謙虚! みたいな感じですね。
──えっ、チャラくなりたいんですか?
桜
チャラくなりたいです! 憧れます。「ウェーイ!」みたいな人とか。
──ああー、似合わない!(笑)
桜
えへへ、でも憧れちゃうんですよね。馴れ馴れしく女性の肩を組んだりとかもできないので。やろうと思っても、寸前でフリーズしちゃう。
──そうなんですね(笑)。これからはぜひ、違う一面も見せてください!
桜
チャラい感じで頑張ります。まずは見た目をチャラくしようかな……。
──その金髪もお似合いです。今年は新しい桜さんが見られるということで、楽しみにしています。今日はありがとうございました!
桜
頑張ります。ありがとうございます!